第6話 隣国の王怒る
隣国の王怒る第六話
敵兵達がこっちに向かって武器を構えて襲いかかって来た。
扇を持った大将が前に出る。
『ほっほっ。そなたらにはこれで充分じゃ。』
扇をフワッと敵に向けそーれと踊って言った。
すると、敵兵を吹き飛ばすほどの風が舞い踊る。
うわーっと敵兵は飛んでいく。
ジン達にはその風は当たらない。
扇を持った大将のおじいちゃんは不思議な術を使う魔術師でもあった。
敵兵
『た、退却ー!出直すぞ!』
敵兵は動けない仲間をおぶって自国に帰っていく。
背の低い大将はあーあと言って
『俺ら出番なかったじゃん、面白くないなー』
賢そうな優男の大将はまぁまぁと言って
『国の危機は脱したので、よしとしましょうよ。』
ジンは大将達に労いの言葉をかけた。
『皆んなよくやってくれた。力自慢のアダマン最初に行動してくれてありがとう。
頼りにしてるよ。』
アダマン
『ふふん、これくらい大した事ねぇよ。』
『ショウじいちゃんも僕の指示をきちんと理解してくれてありがとう。』
ショウじいちゃん
『ほっほ、まだまだ若い者には負けませんぞ。』
『テツ今回出番を作れず悪かったね。次の活躍を期待してるよ。』
テツ
『次こそは僕役に立つんだから!』
『フウさんテツを宥めてくれてありがとう。
いつも影ながら支えてくれて心強いよ。』
フウさん
『ジン様肩の力を抜いて、ほどほどに頑張るんですよ。』
大臣
『ジン様、国の兵達の怪我の様子が気になります。早く手当と状況を確認しましょう。』
ジン
『そうだね。急いで国に入ろう!』
リン
『私も手伝うわ。』
ジン
『ありがとう。』
隣国の王は帰って来た兵から事情を聞き、なぬぅと怒り狂った。
『あれだけ兵を送って国を攻め取れんとは、
どういう事じゃ!もう後が無いのじゃぞ!
何故バカンスのジンと四天王がこんなに早く帰って来るのじゃ!デザートが無いとやってられんわい!』
兵の隊長はすみませんと謝るばかり。
隣国の王はその日ずっと機嫌が悪かった。
一方でジン達は何故隣国が攻めるに至ったかの理由を考察していた。
ジン
『普通負けるわけがないと確信しなければ、戦争などという大それた事はあの王はしないだろう。後ろに唆した大物が裏にいるに違いない。』
リン
『もう引くに引けないから、また攻めて来るでしょうね。一応抗議文を送っておくわ。』
ジン
『ありがとう。これからは情報戦だ。色々調べるぞ。』
四天王と大臣
『はっ!!』
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