第5話戦争の足音
戦争の足音第五話
その頃、ジンとリンは海で水遊びをしていた。
ふとリンが険しい顔をして山の向こうを睨んだ。
ジンは不思議そうにして言った。
『リン、どうしたの遊ぼうよ。』
リンは向こうを見つめたまま言った。
『嫌な気配を感じるの。国が心配だわ。
早く帰りましょ。』
ジンは分かったと集合の号令をかける。
『皆集まれ!国に異変を感じた、休暇は終わりだ!緊急帰還する!』
『はっ!!!』
大臣は心配そうに言った。
『何やらきな臭い事が起こりそうですな。
ジン様、リン様お気をつけてくだされ。隣国が食糧難という噂も耳にします。突表紙の無いことをしでかすやも、、、』
ジン
『まずは国に帰ってから異変が起こってないか調査だ。噂は気にするな、事実のみで判断しよう。』
リン
『そうね。私の思い過ごしかも知れないわ。まずは帰りましょう。』
ジン一行はリンの予言を信じ、旅行から自国に緊急帰還を始めた。
一方でジンの国では、ジン一行が外出の時を狙い賊や隣国の兵が攻め行って来ていた。
兵達は
『卑怯者め!!皆、ジン様が帰ってくるまでもう少しの辛抱だ!少しでも時間を稼ぐぞ!』
『おー!!!!』
『ジン様へ、緊急の手紙を送ったか!!』
『着くとして明日だろう。
それから2、3日は国までかかる筈だ。』
『やべぇだろ、この人数だと数で押されるぞ!
何とかならないのか!?』
『まさにこの状況だと神頼みさ。
さぁ!無駄口叩かず行動するぞ!』
外では戦いによる負傷者も出て来ている。
このままでは死者も出るかも知れない。
事態は一刻を争っていた。
一方で隣国の王は呑気に食事をしていた。
『ふむ、シェフ腕を上げたな。褒美を獲らせよう。』
『ありがたき幸せ。』
執事は食事中の王に心配になって質問をした。
『お食事中失礼します。
我が国は現在食糧難ですが、国の長がいない間に攻めいるとは卑怯と取られませんか?
報復があるやも知れません。』
隣国の王は食事を続けながら言った。
『うちにはルシファー様が付いているのだぞ。
報復などできるものか、神なぞの今の時代の眉唾物より現実にいる悪魔の方が賢く、力もある。
我が国は少なくとも安泰じゃ。ほれ、デザートがまだじゃぞ。』
執事は不安そうにしながら失礼しましたと引き下がりデザートの用意を準備しに行った。
その頃、ジン一行はついた手紙を読み、
自国の近くに到着した。
そして自国が隣国に攻めいられているのをこの目で見た。
しかしジンは慌てず騒がす冷静に自慢の4人の大将達に号令をかけた。
『殺さず戦意を喪失させよ。多少の負傷は許す。殲滅せよ。』
『はっ!!!!!』
大きな斧を持った大将が言った。
『じゃあ、俺が先だ。まぁ見とけ、お前らの出番はねぇかもな。』
大将はなかなかの速さで敵陣に突っ込み斧を大きく振り回した。
ブウォンと風圧で敵兵が飛んで行ったり斧が直撃してぐぇっと吐いた者達もいた。
『四天王がやって来たぞ!反撃しろ!!』
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