第4話ルシファーの逆襲
ルシファーの逆襲第四話
魔王ルシファーは豪華な椅子に深く座りながらぽつりと言った。
『アマテラスめ!!さっさとくたばればいいものを!やはり俺が行くべきか、、、』
悪魔の執事は嬉しそうに言った
『準備は整えております。』
ルシファーはしばらく一人にしてくれと言った。
バタンと扉が閉まると、、
ごそごそとアルバムを出し写真を見て言った。
『ツキちゃん、、』
そこに写っていたのは何と、、、ネコ。
魔王ルシファーは野良ネコに恋をして、求婚していたがすげなく断られていた。
死んでも追いかける気満々だったが突然、跡形もなく消えてしまったのである。
うっすらとアマテラスの気配を感じた為、
自意識過剰なルシファーはアマテラスは自分に好意を持って嫉妬してしたのだと思い込んでいた。
恋は天使をもバカにする。
優秀な天使だったルシファーは怒り狂い、
神であるアマテラスを消滅させる為、
優秀な頭脳を使い洗脳して仲間を集め着々と力をつけていった。
悪魔になったルシファーはしだいに人を堕落させることに喜びを感じ、信仰心を集め、万能感に浸っていたが慎重に行動しチャンスを見定めていた。
そしてついにその時が来たのである。
『ふ、ふはははは!必ず愛する者を取り返してみせる、どんな手を使っても!』
その頃、ジンとリンは海で水遊びをしていた。
ふとリンが険しい顔をして山の向こうを睨んだ。
ジンは不思議そうにして言った。
『リン、どうしたの遊ぼうよ。』
リンは向こうを見つめたまま言った。
『嫌な気配を感じるの。国が心配だわ。
早く帰りましょ。』
ジンは分かったと集合の号令をかける。
『皆集まれ!国に異変を感じた、休暇は終わりだ!緊急帰還する!』
『はっ!!!』
大臣は心配そうに言った。
『何やらきな臭い事が起こりそうですな。
ジン様、リン様お気をつけてくだされ。隣国が食糧難という噂も耳にします。突表紙の無いことをしでかすやも、、、』
ジン
『まずは国に帰ってから異変が起こってないか調査だ。噂は気にするな、事実のみで判断しよう。』
リン
『そうね。私の思い過ごしかも知れないわ。まずは帰りましょう。』
ジン一行はリンの予言を信じ、旅行から自国に緊急帰還を始めた。
一方でジンの国では、ジン一行が外出の時を狙い賊や隣国の兵が攻め行って来ていた。
兵達は
『卑怯者め!!皆、ジン様が帰ってくるまでもう少しの辛抱だ!少しでも時間を稼ぐぞ!』
『おー!!!!』
『ジン様へ、緊急の手紙を送ったか!!』
『着くとして明日だろう。
それから2、3日は国までかかる筈だ。』
『やべぇだろ、この人数だと数で押されるぞ!
何とかならないのか!?』
『まさにこの状況だと神頼みさ。
さぁ!無駄口叩かず行動するぞ!』
外では戦いによる負傷者も出て来ている。
このままでは死者も出るかも知れない。
事態は一刻を争っていた。
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