第5話 子供向けアニメ制作陣の天才たち
1970年代後半、そこには
そりゃ、面白いですよ、感動しますよ、この人達ですから!
だからなのかもしれません、あれだけの名作である「家なき子」も「ペリーヌ物語」も、あまり懐かしのアニメや名作として取り上げられることがなく、こうして埋もれているのですから。
ちなみに、アニメーション制作しているのが、「日本アニメーション」でしたが、後年このペリーヌがDVD販売されておらず、会社に電話して、どうしてこの名作が販売されないんでしょうか、と聞いてしまった事があります(若気の至り)。
当時電話に出てくれた女性スタッフも、ペリーヌが名作だと認識してくれていて、「なんででしょうね?」と二人して疑問形。
それでも、それから少ししたら、DVDが販売されたので、なんとなく電話して良かったかな、と思いました(すいません、当時電話対応して下さった方には、本当に感謝です!)
さて、赤毛のアンですが、監督をあのジブリの高畑 勲さんが務め、キャラクターデザインを近藤 喜文さんがしていました。
当時から、スタッフロールには気を付ける習慣のある(変な)少年でしたから、再放送を含め、キャラデザを近藤さんがされていたことは覚えていました。
後年、スタジオジブリで「耳をすませば」の監督をされていて、あの赤毛のアンの近藤さんが、いよいよ本格的に監督業へ、と期待していました。
ちょっとそれますが、この「耳をすませば」、原作少女漫画も柊あおいさんの名作で好きでしたが、映画になるとこうなるのか、と言った感じですよね。
それでも、近藤監督の精一杯が詰まっていて、本当に良い作品に仕上がったと思います。(最後だけ、ちょっと、かなっ、て思いつつ)
そんな近藤監督、1997年に作画監督を務めた『もののけ姫』を終えた暮れに、解離性大動脈瘤で倒れ入院、1998年1月逝去されました。享年47、若いですね、ニュースを聞いて、私もショックでした。
先に触れた声優の「鶴 ひろみ」さんも、大動脈瘤による急逝でしたよね、そう言えば。
若いと言えば、手塚治さんも年配だと勝手に思っていましたが、60歳で亡くなられているんですよね。
こうして、この時代のハウス名作劇場などの日本アニメーションの作品には、その後スタジオジブリに関係した人が多く居ました。
それにしても、これだけの天才陣を横目に、前に触れた出崎さんや、ガンダムの富野さん、挙げたらきりがないほどの天才達が、同時期にアニメを牽引していたと言う事実が凄まじいと感じます。
本当に不思議なのが、どうして日本ばかりにこの分野の才能が集まるのだろう、と言う点です。
結局、この天才を生み出す流れはその後も継続してゆき、日本は現在も含め天才的な監督や演出によって、名作を作り続けているのですから。
それでも、なんとなく1970年代の日本アニメにあった、カッコ悪くても、泥臭くてもいいじゃないか、と言う情熱や熱波が感じにくくなってきていると思うのは私だけなんでしょうか。
それでも、先ほどの赤毛のアンも、「アン・シャーリー」として2025年4月からNHKで放送されるんだそうで・・・・
キャラクターは、やはりどことなく近藤善文さんが担当した旧作の印象を受け継いでいるようです。
そして、実は私も気付いていなかったのですが・・・・
出崎 統監督は、晩年にある作品の監督をされているのです。
それが、『CLANNAD』(クラナド)です。
私はこの作品を、ある事情があって未だ見ることが出来ずにいます。
そんな事情を、少し書いてみたいと思います。
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