第81話

「こんな夜中にごめんね」



「起きてたんで大丈夫ですけど、どうしたんですか?」



晃さんをリビングに通しソファーに座ってもらう。



双子はキッチンでコーヒーを淹れてくれてる。



「シュークリーム!!」



「太るぞ」



「ンフフ。さっきメッチャ動いたから大丈夫!!」



「百音に買ったのに……」



「今日また買えばいいでしょ!!」



なんて会話とともにバンバンと何かを叩いた音がする。



痛えなっなんてハイドが言ってるから背中でも叩かれたのだろう。



そんな二人の会話を嬉しそうに楽しそうに聞いている晃さん。



「ハァ~可愛いっ」



「……」



悶えてる姿がなんとも……キモい。



カッコいいだけにとても残念だ。



晃さんは保育士さんなのだけれど……。



子供たちは大丈夫だろうか……。



「一華ちゃんの考えてることが手に取るようにわかるわー」



ケタケタと笑いながら言われる。



顔に出てたか?



「もちろん、一華ちゃんも可愛いよ」



「ども」



「クールだねぇ。でも安心して、俺は小さい子が好きなんじゃない。あの二人だけを心から愛しているんだよ。後、我が王とね」



柔らかく微笑み、キッパリと言われた言葉。



しかし瞳はとても真剣で、それが本心だと告げている。



我が王というのは竜希さんのことだ。



竜希さんに憧れて“黒豹”に入ったのだという晃さんは、竜希さんのことを王と呼び慕っている。



……やっぱり変な人だ。



「お待たせーっ」



「何もしてないお前が言うな」



「シュークリーム!!シュークリームお皿に出したでしょ!?」



時刻が夜中だというのを忘れる騒がしさだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る