第80話
「いち」
「あ?」
「八千流?」
スッと八千流が人差し指を立てた。
何か始まった……。
「泥棒の残党」
「あー」
……なきにしも非ずね。
「に、竜」
「あー」
ちょっとハイド、アンタさっきから「あー」しか言ってないけど。
竜希さん……が一番可能性が高い。
「さん、静ちゃん」
「それだ」
「いやいやいやいやいやいやいや」
それだけは勘弁して。
「フフッ。どんだけ嫌なの一華ちゃん」
ケタケタ笑う八千流。
仕方ないじゃない、苦手なのよアイツ。
「よん」
「まだあるのかよっ」
他にこんな時間に来る人って。
「ピンポンダッシュする子供」
「こんな真夜中に、んなわけあるかっ」
「怖っ」
もうホラーじゃん。
四はないとして、やっぱり嫌だけど三が……
ピンポーン!!
『もう寝ちゃったのかな。そうか寝ちゃったのか……。ぐぅ……会いたかった俺の天使たち』
もう一度、チャイムが鳴らされ玄関外からそんな声が聞こえてくる。
ドア越しだから聞こえづらいけど、この声は
パッと八千流とハイドの表情が綻び、八千流が玄関を開けに行き。
ハイドも続く。
「「晃!!」」
「やっちん!!ハイドン!!」
ドアを開けた先には、デレッデレの笑みを浮かべた一人の男の人が居た。
名前は水戸晃さん。
“黒豹”7代目の副総長だった人で
「会いたかったぁあああっ!!」
「「むぎゅうっ」」
八千流とハイドを愛して愛してやまない……変な人である。
「ありがとう、一華ちゃん。オブラートに包んでくれて。でも良いんだ!!二人のことで変態と言われるなら本望だ!!」
「にゃーーっ」
「おおおおっ」
高速ほっぺスリスリをされ、八千流とハイドが悲鳴?を上げた。
湯気が、高速過ぎて湯気が出てる。
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