第77話

「しかし“黒豹”のバイクを狙うたぁ……」



「ヒィイッ!?」



竜希さんに睨まれ、泥棒達が震え上がる。



警察の人達がノビてる泥棒達を縛り、一箇所に集めた。



なんと二十人は居た。



多すぎだ。



……そこまでして“この中”に欲しいものがあった?


……それとも他に何か目的が


まさか


ハイドも同じことを思っていたのか、目が合う。



昨日のことと関係が



「これを君達が?」



「そう!!八千達強いからね!!」



「さすが吉良刑事の姪っ子さん達だ」



「ぬふふー」



八千流と警察の人の会話が聞こえてくる。



話すべきだろうか、竜希さんに。



誰かに“黒豹”のマークが使われていることを。


悪用されている可能性があることを。



竜希さんがあたし達をジッと見てくる。



昔からこの瞳に見られて、隠し事が出来たためしはない。



「っっ」



「竜!!」



「おぐぅっ!?」



八千流が竜希さんにタックルをかました。



あの竜希さんがよろける。



グッジョブ八千流。



竜希さんの視線があたし達から逸れる。


ハイドとホッとしていると



「大輝と勇輝は元気?」



「おう!!」



「ちゃんと家に帰って二人と遊んであげてる?」



「……まぁ」



「街の安全を守ってくれてるのはわかってるけど、家族も大事よ?」



「それは身に沁みて、わぁーかってるよ」



苦笑いしながら、自分の腰に抱きついている八千流の頭を撫でる竜希さん。



大輝と勇輝は竜希さんのお子さん。 


大輝は百音と同い年。



ヴォンッ!!



バイクのエンジン音。



そして



「一華!!ハイド!!八千流!!」

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