第72話
ハイドside
駆けつけた俺が見たのは、一人の男に馬乗りになって殴り続ける一華と……
それを止めようと一華に殴りかかろうとしてる狐面のガキの姿だった。
なんとかそれを止め、一華に話しかけるもタガが外れているのか男を殴ることを止めない。
“黒豹”のことになるとよくなるこの状態を、八千流はゾーンと呼んでいる。
一華ちゃんがゾーンに入ったわってな感じで。
こうなると普通には止められない。
他人には止められない。
かと言って力が必要って訳でもない。
これを止めれるのはこの言葉だけ。
「一生さんが来るぞ」
「!!??」
一瞬で一華が止まる。
それにビックリしてる……だろう狐面。
「あ……あ……。マズい……マズいよ」
アワアワ慌て出す一華。
「一生……?」
狐面がポツリと呟く。
俺達のことを知っているらしいコイツも、一生さんのことは知らないらしい。
十歳年の離れた、一華の実兄で
俺と八千流の叔父さんだ。
はっきり言って、めちゃくちゃ怖い。
両親達が俺達に甘い分、一生兄ちゃんが俺達の叱り役だった。
全力で追いかけて来ては叱ってくるし、言うことを聞かなすぎる時には容赦なく拳骨された……
拳骨をされるたびに、身長が縮んでいる!!と思った程の威力で。
故に俺達は一生さんには頭が上がらない。
もちろん悪いことをしない限りは、優しいお兄ちゃんだが。
「おおおおおおお兄がっっ」
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