第59話

それは歴代の“黒豹”の人達が乗っていた単車が数多く置かれている。



価値がわかる人達が見たら宝の山。



一年に一回はそこで皆が集まりバイクを見ながら宴会なども開かれたりする。



あたし達も呼ばれてどんちゃん騒ぎ。



歴代の人達の話しを聞くのが、あたしも双子も大好きなのだ。



そこが狙われている……?


皆の宝物が……?




「そんなの許さない」



「当たり前だ。でもそれよりも」




眉間に深いシワを刻むハイド。



そうだ、それも大変だが




「「八千流」」




が今そこに向かっている。



正確には帰り道で、通ろうとしている。




八千流は嗅覚が鋭い。



今頃キナ臭い匂いを嗅ぎ取り、既に始まっているかもしれない。




八千流は強い。



そんじょそこらの男達には負けない。



でも人数がわからない。



武器などを持っていたら……?




「ハイド!!」



「わかって……って、オイ!!」




あたしはハイドのバイクに跨った。



エンジンを吹かす。




「早く!!」



「ああ!!もう!!事故んなよ!?」



「あたしを誰だと思ってる?初代の娘だぞ」



「血と腕前は関係ないっ」



「ガタガタ言うなら置いてく」



「ふざけんなっ」




ハイドが後ろに飛び乗ったのを確認して、バイクを発進させる。




八千流。



あたし達が着くのを待て。



一人で対処しようとするんじゃないよーー。




「クソッ!出ねぇ!」



「とばすよっ。しっかり掴まってな」


























八千流side



……なに?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る