第58話
ハイドの運転でいつも寄るコンビニへ。
本当にコイツは運転が上手いな。
何が違うんだろう?
性格?
いやいやいや。
「アンタ、コンビニで何買うの?」
「ん?百音にシュークリーム」
ハイドに聞けば当たり前のようにそう言われる。
八千には!?って声が聞こえてきそうだ。
コンビニに入り、あたしは迷わずパンの棚へ。
食パン、食パン。
あった。
食パンを手に取り……
あっ、賞味期限。
この間それを見ずに買って、次の日には賞味期限でハイドにしこたま怒られたのだ。
ん、大丈夫。
まだあ……
「一華!!」
「!?」
突然、ハイドが叫ぶ。
切羽詰まった声。
何事?
「いたっ!!帰るぞ!!」
「は?ってアンタ」
なんで顔に血が飛び散ってるの?
5分にも満たない間に何があった?
「帰るってまだ何も買ってな」
険しい表情で近付いてきたハイドは、あたしが持っていた食パンを取るとレジへ。
レジ付近にあるシュークリームを6個も忘れずに。
百音に、と言いながらも家族の分をちゃんと買うのだ。
そして5人家族なのに6個。
残りの一つはあたしの分、だね。
返り血を浴びてるハイドに、ビビリながらレジをする店員さん。
あたしはハンカチでハイドの顔を拭きながら聞く。
「何があったの?」
お釣りと商品を受け取り、コンビニを出る。
するとコンビニの横でボコボコにされた男二人がノビていた。
これか……。
「アイツらが話してるのが聞こえてきた」
「なんて?」
「“黒豹”の車庫に今から盗みに入るって」
「ハァ!?」
“黒豹”の車庫!?
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