第52話

「八千流ちゃん!!」



「ひなちゃんっ!!」




走ってきたひなちゃんに抱きしめられた。



ムフフッ、八千愛されてるっ。




「会いたかったよ!!」



「八千もっ!!」




八千もひなちゃんを抱きしめる。




抱きしめたひなちゃんの向こうから、ハイドと一華ちゃんが来るのが見えた。



二人とも“ごめーん”なんて両手を合わせながら。



あらかた話は済んだからいいんだけど。




「あっ!!」



「うん?」



「雪代さんっ!!」



「あ?」




ユッキー??



ひなちゃんがキッとユッキーを睨む。




「八千流ちゃんの鼻を噛みましたね!?」




あや、バレてる。


って、歯形バッチリついてるだろうからバレるよね。




「ん?ヤキモチか?」



「ほっ!?なっ!?ちがっっ」



「ぐぇえええっ」



「ああっ、ごめんねっ八千流ちゃん!!」




ユッキーの言葉に狼狽えたひなちゃんにキツくキツく抱きしめられる。



びっ、ビックリした。



でも……



ニヤリと笑うユッキーに真っ赤なひなちゃん。




うちの家族、可愛いわーーーーーーーーっ!!




「ひなちゃんに抱きしめられてるからってニヤニヤすんなー」



「ハイドもヤキモチ?」



「ちがっ」



「うん?ハイドくんもおいで」



「えっ」



「一華ちゃんもっ」



「ハイハイ」




これまた狼狽えたるハイドを一華ちゃんが連れて来てくれて、八千達はムギューーッと抱きしめあった。



ハァー、幸せ!!




そんな八千達をユッキーがスマホで写メを撮りまくってる。



本当に八千達が大好きなの、ユッキーは。




「それで?二人だけで何をコソコソと話していたのかな?」




体を離したひなちゃんが首を傾げて聞いてくる。




おーう……。


さて、どうしようかな。

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