第45話
「ハイドくん!!一華ちゃん!!」
「「ひなちゃん!!」」
ひなちゃんが玄関から走ってくる。
「ひな、走ったら危ないぞ」
「はーいっ!!」
シゲさんの案ずる声に返事をしながらも走ってきたひなちゃんは、あたし達の前まで来ると、あたしとハイドをギュッと抱きしめた。
「おかえりなさい、二人ともっ」
「「ただいま、ひなちゃん」」
真木家の長女、真木ひなちゃん。
美人系が多い真木家の中で、ひなちゃんはゆるふわの可愛い系だ。
お義兄さんにもお姉ちゃんにも似ていない。
それもそのはずで、ひなちゃんは真木家の誰とも血が繋がっていない。
訳あって、お義兄さんとお姉ちゃんがひなちゃんを養女にしたのはあたし達が4・5歳の頃だったと思う。
当時は色々あってぎこちなかったりしたらしいけど、今はどこからどう見ても本物の家族だ。
ひなちゃんは今、工藤組、つまりココで暮らしている。
だからあたし達がココに来ると、ひなちゃんは必ず
“おかえりなさい”
と言ってくれる。
優しい優しいあたしにとっても大好きで大事なお姉ちゃんだ。
しかし……
「どうしたの?ひなちゃん。なにやら髪が激しくボンバーなんだけど……」
そう、ひなちゃんの髪が……いつもはサラサラで綺麗な髪が、今は掻き回したかのようにグシャグシャで。
普段はかけていない眼鏡もかけているし。
「ああっ、そのままで来ちゃった!!」
「ひなちゃんはどんな姿でも可愛いよ」
ハイドが他の人には絶対に見せないニッコニコの笑顔で言う。
「ありがとう、ハイドくん」
「お前達、ひなに休めって言ってくれ。仕事をし始めたらコイツ、一向に休もうとしなくてよ」
シゲさんが呆れ顔で言う。
「「……え??」」
「いやっ、あのっそれは……あっ!?八千流ちゃんは!?」
あっ、話しを逸した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます