第22話

「黒豹」



「「!!??」」



「ぬ?えっ?何っ?」





こんな小さな子が、“黒豹”の名を知ってるなんて。



まさか、この子がさっきの?



驚きようからいって、ハイドもやっぱり“黒豹”のマークを見たの……?




八千流は何が何やらと??顔だ。




「“黒豹”って、あの“黒豹”のこと?おチビ」



「シッ!!」



「だーかーら、止めろ」



「チッ」



「何このおチビッ。怖いんだけど!!やちだけ狙ってくるんだけどっ」



「おチビって言うなっ」




おチビ、と八千流が言った途端、またしても少年が八千流に襲いかかる。



ハイドがそれを阻止すると盛大な舌打ち。



どうやら、チビと言われるのが嫌みたい。



変に大人びた子だが、子供らしいところもあったようだ。




「おチビだから、おチビでしょ。てか、小学生がこんな時間にこんなとこで何してるの?」




八千流が至極真っ当なことを言った。




「おチビって言うな!!小学生でもないっ!!俺は中学2年だっ!!」



「へ?」



「嘘っ」



「おぉ……」





ビックリ。


どう見ても、小学生にしか見えない。



双子も驚愕。



が、中学生だからといってこんな時間にこんな所に居て良いわけではない。


むしろダメだ。




「君は一体……」




聞きたいことはあった。



けれど……

















フォオオンッ!!!!




この音は。


バイクのエンジン音に、るな以外が反応する。



そして少年がハイドの手を振り払い駆け出した。


この音を嫌がるように。




「ねぇっ!!」



「?」




呼びかけると、止まってくれた。




「ありがとう」




八つ当たりの邪魔はされたけど、助けてくれたことに変わりはない。



お礼を言うと、少しだけ頷いてそのまま走っていった。




「一体何があったの??」





小首を傾げる八千流に




「後でね。とりあえずは帰ろう。面倒な奴が来る前に」



「静か」



「そ」




この音は三ツ井のバイクだ。


見つかると煩い。




「はーい!!」




八千流が返事をして、1番最初に歩き出す。



るなを引き摺って。




「八千流、いい加減に離してあげな」



「あっ」



















忘れてたんかい……。

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