第8話
二人ともスルーした。
もう本当にそこに誰もいないかのようにスルーした。
うぉおおいっ!!
あたしの楽しみっ。
「知るか」
「俺は一華以外の女はどうでもいい」
「それは心底どうでもいい」
聞いていない。
「嘘っ。今のは恋におちるとこだろっ」
「……静ちゃん、どんまい」
「くっそぉおおお」
「あっ、あのっっ」
とうとう、女のコがハイドと三ツ井に話しかけた。
そうだよね、人の手を借りないと立てないんだったよね。
「オイ、男ど」
男どもと言おうとした。
けれどその前に、もうそれ走ってるよね?ってレベルのスピードで二人は逃走した。
おいおい、それでも男か?
呆然とする女のコに周りから失笑が起こる。
“ダサッ”
“相手にされないっての”
“どっからきたんだろうね、あの自信”
カッと真っ赤になる女のコ。
初々しい感じは一年生だと思うけど……。
さて、どうしたものか。
面倒くさいことになった。
「あのね」
あっ、八千が行った。
急に目の前に来た八千流に、ビクッとする女のコ。
「八千、妹がいるんだけど」
急な告白。
居るな、可っ愛いのが。
「八千に似て、めーーーーっちゃ可愛いんだけどっ」
「聞き捨てならねぇな。俺に似てんだよ」
結構先まで行っていたハイドが戻ってきた。
わざわざ戻ってきた。
シスコンが。
「ハァ〜?八千ですぅ〜」
「俺だよ」
姉弟喧嘩が始まる。
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