第6話
歯磨きをして、髪も結んで学校に行く準備が出来た。
八千流と二人、外に出るとハイドと三ツ井が既にバイクに乗って待っていた。
通っている海誠高校は校則が緩く、バイク通学もOKだ。
あたし達3人は16歳になってすぐに免許を取った。
あたしとハイドは、それぞれ父親のバイクに乗り、八千流は大好きな人から譲り受けたのを乗ってる。
父が義兄が乗る姿がカッコ良くて、頑張って取った。
筆記で八千流が危なかったけど。
「姫、どうぞ俺の後ろに」
三ツ井が手を差し出してくる。
あたしはそれをジッと見、前を歩く八千流に後ろから抱きついた。
「きゃっ。一華ちゃんってば、ダ・イ・タ・ン……痛っ!?痛いよ!?一華ちゃ……一華ちゃーんっ。痛い……よ"ーーーーーっ!!」
八千流絶叫。
いやー、アッハッハッハ。
ストレスMAXになったもんで、八千流のお腹をおもいっきり……絞めたよね。
鯖折りする勢いで、絞めたよね。
「う"っっ。朝ごはん……出るっ。出るからねーーっっ」
「八千、うるさい」
「理不尽!!」
「はー、スッキリ」
「スッキリ!?」
満足したあたしは、バイクに乗る。
ハイドの後ろに。
すると、わかっていたのかハイドがヘルメットをカポッと被せてきた。
それをしっかり被ってハイドのお腹に腕を回す。
「鯖折りすんなよ」
「大丈夫。今はストレス0だから」
「……静ちゃん、ドンマイ」
「いや、お前もな」
「てんきゅー」
「ヘルメット被れよ、八千」
「はーい」
ハイドの言葉に素直に返事をした八千流は……自分のバイクを愛しげに撫でてからヘルメットを被り乗る。
それを確認した2台と共に、一斉に学校へ向けて走り出す。
……あたしはバイクに乗らないのかって?
……あたしは免許は取れたものの、まだまだ運転が……荒い……らしく……。
学校に乗っていくのは禁止されている。
……八千流よりは上手いはずなのに。
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