第4話
あたしが大好きな両親に付いて行かなかったのは……
「口についてる」
「うむむっ」
ハイド、それテーブル拭き。
口にケチャップをつけた八千流の口を拭いてあげるハイド。
この二人と一緒に居たかったからだ。
っていうのは誰にも言っていない、秘密。
「お前にしては珍しく遅く起きたな」
いつもは二人が来る頃には用意も済んだ状態だもんね。
調子が悪いのか?と顔を覗き込んでくるハイド。
八千流と全く同じ顔。
だけど、八千流には絶対にない色気がある。
右の横髪をかけてる耳にはシルバーのピアス。
吼えてる黒豹が刻印されている、そのピアスは……
"黒豹"の証。
父親から譲り受けた物で、八千流の耳にも。
二人で1つずつ。
コーヒーを一口飲んで
「昔の夢を見た」
そう言うと
「そうか」
とハイドは、答え
「八千も見るよ、夢!今日は」
「はいはい」
「八千、口にものが入ってるのに話さない」
「八千の扱いっっ」
雑っっ、とブーブー言う八千流をハイドと無視して一口サイズのサンドウィッチを数個平らげる。
「ハイド、コーヒーおかわり」
「美味い?」
「美味い、美味い」
「ハイドー、八千は牛乳っっ」
「自分でやれ」
「!!」
フォオオオンッ!!
朝から喧しいエンジン音が聞こえてくる。
「うげ……」
美味いコーヒーに上がったテンションが、その音で急降下した。
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