第3話

ハイドに言ったら




「そんなことはない」




と静かに怒るから言わないけど。



ベッドから立ち上がり鏡の前へ行く。



「……」




八千流のことを父親似って言ったけど……あたしも相当だ。



相当、父さんにソックリだ。



父親譲りの白に近い髪は八千流が「お揃いがいい!」なんて言うからあたしも背中くらいまである。



童顔で、その一因となるこれまた白に近い薄い色の瞳は大きく真ん丸。



身長は165㎝で、なにやら顔と身体がアンバランス。




「だはー……」




母さんに似たかった……。




溜め息をつきつつ、制服に着替え1階に下りた。




「おはよー」




挨拶をしながら、ダイニングキッチンに入る。




「おう」



「おはよー」




ダイニングキッチンには、八千流とハイドが居て朝ごはんを準備してくれていた。



部屋に満ちるコーヒーの香り。



高校に入ってから、うちの母が経営する、そしてお姉ちゃんも働いてる喫茶店"シャーウッド"でバイトを始めたハイドは、コーヒーを淹れるのがとても上手くなった。



父さんと母さんが海外で仕事をすることになったのは1年くらい前。



一緒に、と言われたけどあたしは日本へ残った。



今は別々に暮らしているが兄も居る、お姉ちゃんの家もここから10分くらいだし。




問題ない、大丈夫と。



一人暮らしを始めてから、朝は毎日双子が来てくれるようになった。



お姉ちゃんが作ってくれる朝ごはんを持って。



そしてハイドが淹れてくれたコーヒーとともに3人でご飯を食べる。

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