青い幻想から愛が溢れる

死んだはずの恋人の骨が変じたのは、青い金魚。
主人公はしばらく共に暮らしますが、故郷の湖へ帰す事を決めました。
二度目の別れの時、それはそれは美しい青を見ます。

溺れるような、燃えるような、深く重い情念。
繰り返し語られる青の鮮やかさ。
恋人に愛を伝えられる喜び。
豊かな表現に作品へと惹き込まれます。
繊細で耽美、卓越した文章で紡がれる幻想的な物語です。

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