1-6.
明るい寝室でジョヴァンニとジュノが対面する。
愉快そうに笑っていた真藍は帰した。 ジュノは貴族の誇りを大切にしている子なんだなとだけ分かった。 立派だと思う。
行動が伴えばの話だが。
ジョヴァンニはベッドに座ると立ったままのジュノにお願いを一つ。
「じゃあ手始めにスカートめくってみよっか?」
「は?……」
「ビッグマウス叩いてごめんなさいって言ってくれたら今夜は見逃すよ。 貴族らしくお上品に帰るといい」
煽りはしたが帰りたきゃ帰ればいい。 別に咎めやしないし、そもそも契約時点でジュノに大した見返りは期待してない。
ジュノにとっては火に油だったらしい。
茶色の制服のスカートの端を摘むとゆっくりと捲し上げる。 無垢な臍が見えるまで広がるものだから当然、下着が露わになる。
薄淡ピンクのストライプ。
色白の脚は肉付きが良く、キュッと美しい。
「可愛いパンツ履いてるんだね」
「うるさい……」
ジョヴァンニが柔い脚に指を合わせるとジュノの後ろに立ち、密着する。 口をジュノの耳元に寄せた。
「朝までって言ったけど仕事あるから3時間、21時までにしよう」
腹から上に、膨らんだ胸を揉む。 揉む。 手の中の感触にジョヴァンニはジュノの底知れないポテンシャルを感じ取っていた。
形は至高、大きさはロイヤルサイズ。
シルエットラインも美しい。
美の女神にこそ届かないにしろ、それに次ぐ地位を感じさせる。 指に伝わるジュノの鼓動は限界まで高鳴っていた。
ジョヴァンニのボルテージが少し、火がつく。
「ワイシャツだけになろうか。 破けちゃったらもったいないし」
「はい……」
大人しく制服を脱いでワイシャツを脱いだジュノは何とかシャツを下に、丸裸のショーツを隠そうとするがいかんせんロイヤルサイズの胸部が邪魔するらしい。
羞恥に夢中のジュノにキスをして雪崩れ込む。
ぶっきらぼうに閉じた口に舌を入れたらジュノの瞳に火花が散っていた。 舌で器用にジュノの舌を結ぶとベッドに倒す。
弄ぶのもほどほどに、口が離れると糸が引いた。
悔しそうなジュノが顔を真っ赤にしている。
「1時間に1回、続行だったらキスしよう。 ギブアップだったらそのまま寝ていいよ。 僕は研究所のベッドで寝るから」
これもジュノの琴線だったらしく、返答はキスと睨み。
「続行……1時間」
ディープキスをしながらジュノの尻を撫でる。
ジュノの顔に嫌が差すが構わず繰り返す。
キスに集中するよう、ゆっくりとリードしていく。
慣れてジュノに余裕が出来た時、肉付きのいい尻を揉みしだいた。 もちもちとして、それでいてハリのあるいい尻だ。
キスも一旦中断し、幕間の問いをする。
「お嬢さんって週何回?」
「何のことか分かんない……」
せめてもの抵抗か、ジュノは無知を装う。
ジュノの後ろに回ると胸を揉みながらシャツのボタンを外していく。
ショーツとお揃いのピンクのブラ。 ブラをずらすとぶるんと飛び出した真白な果実に花色の蕾。
ハリもしっかりと色も最高と来ている。
生の乳房に指をくすぐるように這わせ、尻も撫でていく。
指でくすぐるごとにジュノの乳首がぴくんと可愛らしく踊り弾けていく。 身体が熱って最高潮が近づいた時、乳首をきゅっと摘んだ。
ジュノの身体がぐっと丸まる。
「んんっ……」
耳元で幾分か堪えたジュノの声がした。
「お嬢さん、今週何回した?」
「言ってることが……よく分かんないっ」
まだカタルシスには一歩足りないか?
ショーツ越しに秘所へ指を食い込ませていく。
優しくなぞっているのに、一箇所だけ反応がよろしいところが。 そこを指で押し込み、ぐりぐりするとジュノから少しずつ声が漏れていった。
お嬢様は随分とソロがお好きらしい。
ジュノの弱点をくりと摘み上げる。
「ぁん」
「……気持ち良かった?」
「全然下手くそだったし」
そっか、下手くそだったか。
ジュノの身体を仰向けに倒すと上を向いてピンと立つ胸に舌を這わせる。 太腿から秘所へと焦らすように指を梳く。
舌は花色の乳輪を舐めて全容を口の中に含む。
指はジュノの秘所を何度も逆撫でしている。
目が合うとジュノは首を横に張った。
「待って……ちょっと、準備できてないから」
秘所にくりと倒し、乳首を食むとジュノの身体がグンと浮いた。
「ああっ」
ついに可愛い喘ぎ声を漏らす
「お嬢さん、週に何回するの?」
「4回……悪い?」
ついにジュノが瓦解した。
「ううん? 1ヶ月分気持ち良くしてあげる」
そこからはジュノを丁寧に二人快楽にリードしていく。 不慣れが続くのでジュノの経歴は察して余りあるものがあったし、虐め甲斐がある。
1時間も経過すればジュノの限界が近かった。
顔は真っ赤を通り越して湯気が立ち上りそうなほど熱く、呼吸をすれば肩が大きく連動するほどの虫の息だ。
疲労困憊というより、泥酔に近い状態だ。
腰はガクガクと誘うように揺れるほど限界が近いのに顔が近づけば自分からキスするし、まだ詰めが甘いが舌も入れてくる。
この子はまだ天使だ。
ジュノの地声と思われる喘ぎは幼く、甘い。 普段はわざと無愛想に声を低くしているのだろう。
背徳感を煽る喘ぎを聞くたびにジョヴァンニがおかしくなりそうになる。
業火を焚き付けられるような意欲があった。
ジュノはそこらの有象無象とは違う。
圧倒的な神の素質がある。
いずれ愛の女神になる素質を持つ天使だ。 この夜はここで終わっても全然いい。 だか神になるべきこの子を、教え導きたい。
ジュノの下着をずらすと花色の天使の蕾にジョヴァンニがとんと触れた。
「どうする? お嬢さん」
決断は任せる。
するとジュノは懇願するようにこう言うのだ。
「来て……」
天使の蕾はもう開花を待っていた。
ジョヴァンニはそこにありったけの情熱を注ぎ込む。 この狭き花道に光を差して、蕾が弾けんばかりの開花を。
「んんっっ、あ」
ジョヴァンニがジュノの奥に届いた時、ジュノの身体が大きくぶるっと震えた。
「お嬢さん?」
あまりに反応がないのでジョヴァンニが覗き込むがジュノは片腕で懸命に顔を隠している。 ジュノ自身、見せてはいけない顔だと自覚しているのだ。
ジョヴァンニが腕を掴むとジュノは力弱い抵抗を見せてその顔を晒した。
貴族の誇りは欠片も残ってない。 涙を目に浮かべて唇を震わせる。 屈服を認めた小動物の顔だ。
もう許してくれとジュノは言っていた。 遅れて嗚咽混じりの喘ぎが聞こえてジュノの身体とジョヴァンニはきゅぅと密実になる。
ジュノがあまりに切なそうに泣くので離れるのには骨が折れた。 ジュノに脱力を促してようやく離れると今夜最後のキスをした。
「お嬢さん、止血はしておいたから今日はこのまま寝なさい。 よく頑張ったから」
ジュノはこくりと頷いて夜は終わった。
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