重い枷を抱え続けた兄妹の行方

「兄妹であんまり仲良くするのもね」――そんな世間のイメージがあります。
でもそれは、常識という“誰か”が決めた基準にすぎません。

本作の主人公である兄妹の“妹”は、
兄への想いを胸に秘めながら、日々を過ごしています。

平穏な生活を送っていた兄に訪れた突然の不幸。
その喪失感から立ち直れない兄を、必死に支えようとする妹。

重い枷を抱えながら生きる二人がどうなるのか。

複雑な感情が交錯する、濃密な心理劇。
静かな余韻とともに心に残る一作です。