第4話 娘の先生への反抗

うちのゴリラ🦍娘の話です。

小学六年の担任のたぬき先生。私から観てもだっさー。私より年下だろうにでっぷりしたお腹坊主刈りのごま塩頭。ジャージ。

たぬきの置き物みたいな先生だったのです。


娘の時代になるとクラスはかろうじて2クラスに分けられるくらいの人数に減っていました。

隣りの先生はことり先生で人気者の女性の先生でした。

それにハズレたこともあったのでしょう。クラスの児童はたぬき先生に反抗心メラメラだったようです。


クラスの中にフィリピン人のお母さんと日本人のお父さんのユーコちゃんがいました。ユーコちゃん、めちゃ鈍臭いらしくて、たぬき先生が何かにつけてバカにしたりしてたみたいです。

学級会の時に、小学校の校医をしている親を持つ女子が突然手を挙げたそうです。

「先生はひいきしてますよね?ヨーコのことはおしゃべりや忘れ物をしても怒らないのに。ヨーコは可愛いからですか?ユーコの時はすごい長いお説教しますよね。怒鳴りますよね?ひいきしてますよね!」


たぬき先生ビビりまくってたそうです。予期せぬ発言だったのでしょう。

「そんな事はない、、、。」と言っただけ。

そら、そーです。発言した子は優秀な子だったし、なんせ校医の娘さんですからね。権力に弱い典型ですね。


この後からクラスで給食で仕返しするって事になったらしいです。

先生の給食のご飯は薄々のちょいのせ、先生が嫌いな野菜はてんこ盛り。お肉は一欠片。フルーツポンチの時は汁とみかんの缶詰のみかんひとつだけとか。

先生もあれ?って顔してたらしいですけど、何も言えずに一年過ごしたようです。


ユーコちゃん、ほんとに鈍臭さかったのを目撃したのは運動会の大玉転がしでした。

大玉を列でどんどん回して行き、最後の2人で転がしてゴール!

この時、ゴリラ🦍娘とユーコちゃんが最後の担当でした。

よく観られる場所で応援してました。

あ、大玉きたー!転がしてーー?あれ?ユーコちゃんがいないぞ?

ユーコちゃん、大玉に巻き込まれて一緒に転がって行った、、。

これには、保護者は唖然!

2回目も大玉と転がって行くユーコちゃん。

保護者の皆さんも笑ってはいけないと思うのですが、、、。

あまりの面白さに負けて大爆笑になってしまいました。

ゴリラ🦍娘も運動会が終わってから

「急にユーコがいなくなってびっくりしたー!」と話してました。


色んな子供がいる訳で、正義感の強い子って必要だなぁと思いました。











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