第17話 鎮西の勇、天下を轟かす
大坂の陣を前に宗茂は過去を振り返っていた。
天正14年(1586年)、島津軍5万が筑前国に侵攻。宗茂の実父、高橋紹運は岩屋城にて壮絶な討ち死にを遂げた。宗茂は、父の仇を討つべく、立花山城にて徹底抗戦を決意する。
宗茂は、重臣の内田鎮家による偽降の計を用いて島津本陣への奇襲を成功させ、数百の首級を挙げた。さらに、岩戸にて原田信種勢2,000を撃退し、秋月種長隊にも奇襲を仕掛け、島津軍に大きな損害を与えた。
島津軍は、紹運との戦いで疲弊していたため、撤退を開始。宗茂は、友軍を待たずに追撃し、高鳥居城を攻略。岩屋・宝満の二城も火計によって奪還し、その武勇を天下に轟かせた。
この活躍に、豊臣秀吉は宗茂を「その忠義も武勇も九州随一」と高く評価した。
天正15年(1587年)、秀吉の九州平定において、宗茂は西部戦線の先鋒として活躍。竹迫城、宇土城、出水城などを次々と攻略し、島津忠長を川内から撃退。さらに、伊集院氏、祁答院氏、入来院氏から人質を取り、新納忠元を大口城に包囲した。
秀吉は、宗茂の功績を認め、筑後国柳川9万石を与え、大名として取り立てた。
宗茂、秀吉の命を狙う
秀吉の天下統一が進む中、宗茂は秀吉の傲慢な態度に次第に不信感を抱くようになる。
「秀吉様は、もはや昔の秀吉様ではない。天下を統一したことで、人が変わってしまった…」
宗茂は、由布惟信にそう語った。
「宗茂様、お言葉ですが、秀吉様は天下人。逆らうことは…」
由布がそう言いかけた時、宗茂は静かに首を横に振った。
「わしは、秀吉様の天下統一を助けた。だが、このままでは、天下は再び乱れる。わしは、それを防がねばならぬ」
宗茂は、秀吉の命を狙うことを決意した。しかし、秀吉の警戒は厳重で、宗茂はなかなか機会を掴めなかった。
そんな中、秀吉が肥後国で茶会を開くという情報が入った。宗茂は、この機会を逃すまいと、密かに計画を練り始めた。
キャスト案
* 立花宗茂:綾野剛
* 高橋紹運:役所広司
* 豊臣秀吉:小日向文世
* 島津忠長:高嶋政伸
* 伊集院忠棟:椎名桔平
* 由布惟信:阿部寛
* 内田鎮家:大泉洋
見どころ
* 宗茂の武勇:島津軍を圧倒する宗茂の活躍。
* 秀吉との関係:秀吉に高く評価される宗茂。
* 宗茂の葛藤:秀吉の変貌に苦悩する宗茂。
* 宗茂の決意:秀吉の命を狙う宗茂の覚悟。
* 戦国時代の戦:迫力のある合戦シーン。
追加情報
* この物語は、史実に基づきながらも、フィクションとして描かれています。
* 登場人物の心情や人間関係も丁寧に描かれます。
* 宗茂の葛藤と、武将としての覚悟が描かれます。
* 戦国時代の戦の様子や、当時の政治状況などが描かれます。
* 宗茂の武勇と、その人間性が描かれます。
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