献身霊
アパートの隣室から異臭がするという通報があり警察が確認すると、そこには布団で息絶えた両親の死体があった。子供は生きていて役所に保護された。
子供は虐待の痕跡があり児相からも両親に連絡がいっていたが無視されていた。当初は事件性を疑われたが両親は自然死である可能性が高く、5歳の子供に何か出来たとは考えにくい。両親が二人同時に死んだことに不自然さはあったが、事件としては扱われなかった。
しかし残された子供が奇妙な証言をした。家に誰かがやってきて、両親が死んでから警察が来るまで世話をしてくれたというのだ。確かに調理の痕跡があったが、第三者の指紋などは発見されず、子供の勘違いという事で処理された。
だがその後も似たような事件が発生した。虐待の疑われる親が死に、子供だけが生き残る。そして子供はみんな誰かが家に入って世話をしてくれたというのだ。子供の証言以外に第三者の存在を示す物的証拠はなかったが、度重なる両親の突然死と正体不明の誰か。その異様な共通点を持つ事件が繰り返された。
ニュースでも話題になり始めた頃、警察にある通報がくる。
「子供が苦しんでいる。助けて」
どこかたどたどしいかすれた声で通報があり、駆け付けると幼い子供が室内で倒れ苦しんでいた。喘息の発作だったが病院に搬送され事なきを得る。そしてその家では両親が死んでいて、子供にも虐待の兆候があった。一連の事件との関連性が疑われ、子供からはやはり誰かが家にいたという証言が出る。
今までと違うのは、その誰かが警察に通報したという事だ。子供のぜんそくの発作に対応できず助けを求めたのだ。通報に使われたのは母親のスマホで、通話記録も残っている。しかし第三者の指紋はなく、その通報者の手掛かりはなかった。
通報者は一体誰なのか。両親の不審死は一体なぜ起きるのか。みたいな話。タイトルでネタバレしてますね。
今日上映中の「スキナマリンク」という映画を見てきました。変なホラーで面白くなかったのですが、家に取り残された子供が変な幽霊みたいなのと過ごしている感じの奴でした。つまらないなあと思いながら、子供が幽霊に助けられるみたいな話をぼんやりを思い浮かべていました。
落ちが全く思い浮かびませんが、思いついたらどっかのホラーに出してみようかな。
備忘録 いつか書くかもしれない話 登美川ステファニイ @ulbak
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