そこかしこに転がる毎日
髪を切るのも爪を切るのも億劫になった。風呂に入るのも、朝起きるのも出来なくなった。かろうじてトイレにだけは行っている。でもこれが人間的な生活か、と問われると首を横に振るより他ない。
外を歩いていると不意に聞こえる笑い声に怯え私はどこにも行けなくなった。もうつらくもなんとも無い。昔からこうだった気さえする。大きな音はもうずっと怖い。
こんな事思っちゃいけないんだろうけど耳が聞こえなくなればいいと思う。どっちにしろ生きていないようなものだから死んでしまってもいい気さえする。
私は老いた母に迷惑をかけているのに生きている。どうして生きているかさえも忘れて。
珈琲店にて
お客様は神様だと言うが、本当に神様ならこんな場所でお茶をすすっていないで、戦争を終わらせてほしい。死にゆく子供を救ってほしい。飢え死ぬナイジェリアの子供たちを見てください。あなたは彼らを救えますか?救えませんよね。ならあなたは神様じゃないです。残念ながら。このメンタルで生きてるのに接客できてる自分。
死亡率を上げる為に出かけている。どうせ生きていても仕方がないのだからと車を走らせる。
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