お前ではない
お前の事はただの友達だと思っている。
お前はどう思っているのかは知らないし、僕は当然男だから理性がほつれた時にはお前に欲情してしまうこともある。
だけどお前の事は友達だと思っているし、間違いが怒ってしまっても友達のままでいられると思う。友達で居たいと思う。
嫌いになられると当然傷つくし、無視されると暗い気持ちになる。
バイト中ずっと無視してくるものだから逆に年老いて妄想好きな人格を持つ僕は逆に僕の事が好きなのかな、と思ってしまう。
そうすると、車に残る煙草と香水と独特な異臭も脳を悩ませる要素要素になってしまう。
風呂に入らないこともあると言伝に聞いた時はまあ、引いたしあり得ない不潔、獣臭さの正体見たり、それで母親と喧嘩してるのバカじゃねぇの?とか思いもした。
お前の母親と僕の母親は友人同士だから僕とお前も仲良くなれたら素敵だなって思ってたんだけどやっぱり無理だよ。風呂入らない奴はちょっと無理。
まあ、お互い様か。こんなポエムを書くやつは無理。って思うといいよ。
派手な格好と図々しさと口数の多さだけで中身のあることを一つも言わない空っぽなお前は僕とよく似ていてイライラもした。
その空洞を隠すために良く喋るのだと気付いた時にいたたまれなくなったし、人に感情移入しすぎて病んでしまうところにやさしさを感じた。
でも結局僕は、お前の中にもう一人の僕を投影してもう一人の僕を愛していたにすぎないのかもしれない。
別に全然お前の事なんか好きじゃない。童顔で背が低くて、僕の事を無視しなくてお風呂にもしっかり入って髪を染めず化粧もあまりしない美人が好きだから。
お前ではない。決して。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます