虚星

星の上に広がる世界に上下はなく


そこに散りばめられた命に


優劣はないのに


平等とか公平とかそういうものが


今日もやけにきらきらと輝いて


その存在を主張している


ああ 美しいはずなのに


悲しい音が止まないものって


ここにはたくさんあって


何も変わらないの


何も変えられないの


「それってすごく残酷なことだよ」


そう呟いたあの子は


やっぱり明日も


少し寂しい顔をして


生きなきゃならないの

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かりのすみか 星るるめ @meru0369ymyr

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