現夜

雑多で奇妙で


安っぽいくせに


妙に深くて


チカチカと騒がしく


光っているような


そんなうたを


書きたくて書きたくて


だけど


どうしたってだめで


縋るように手を伸ばした


レプリカの輝きすら


掴めず大きく倒れ込む始末


擦りむいてできた


無数の小さな傷口から


一気に溢れ出た


ぐしゃぐしゃの感情たちを


無言で処理する深夜に思う


憧れは僕を救うよ


でも憧れは


時々僕を苦しくする

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