第10話 熊vsデブ
もうどれ位、走ったのだろうか?現代っ子の俺からすると、かなりつらい、、道は整備されてないし、何よりこの時代には靴がなく草履だ。めちゃくちゃ足が痛い。
普段走りなれてないせいか、脇腹が痛い、、今にも肺がつぶれそうだ。でもやっと3時間位かけて「山のふもと」まで来た。
それから必死の思い出、山頂まで辿りついた。もうあたりは真っ暗で師匠との約束の時間はとうに過ぎてしまっていた。
「こりゃ、、今晩、飯抜きだな、、」
ため息と一緒にぽつり独り言を言う。
それから山頂を見渡しやっと「りんごの木」を見つけた。「おーかなり、、りんごがある!」うまそなりんごに目を輝かせる。最近ようやく、、なついてくれた姫に「うさぎさん」でも作ってやろうか、、少しテンションが上がってた!
達成感と姫の喜ぶ顔を想像したのも束の間、、急に獣の雄叫びが聞こえた。
「グワァーグワァー」
大地を揺るがすような雄叫びだ、、もしかして、、この「りんごの木」は、この熊の物だったとは、、体格は2メートル位あるゴリゴリの熊だ!やばい目がいってる完全に怒っていらっしゃる!
これは先手必勝、、逃げるが勝ちだ!急いでその場を退散するが、、ここまで来るのに、かなり体力を使って、、もうヘトヘトだ、、熊のスピードは早くあっという間に俺の目の前に来た、、
くそっ、、もう逃げ場がないか、、戦うしかねぇ、そう思った島は霊力を右手に集中させ、、熊の頭に渾身のストレートをぶっ放す!
「必殺、島パーンチ」完全にクリーンヒットしたかに見えたが、熊の装甲が厚すぎて、、全然びくともしない、、
熊はさっきのお返しといわんばかりの鋭い爪で襲いかかる。寸前のところで、避けたが俺の着物は一瞬でズタズタになった。やべ、、このまま帰ったら、姫にしばかれる。でも、、ロリ美少女の怒った顔も、かわいくてありなんだよなぁー。
また余計な妄想をする島であったが、それが功を奏し、さっきまでの恐怖感がなくなり、いつもの冷静??な島に戻った。
どうする、、ギリギリで熊の攻撃をかわしているが、一度でも当たれば致命傷だ。こうなれば、一撃で急所を狙って、、ひるんだ隙に電光石火でトンズラだ!でも急所って、、どこ??思い出せ島!
そう言えば、、あるマンガで熊の眉間に鉄砲を打っていたよな、、やってみるか!!
そして俺は後ろにダッシュし熊と言えば、、必殺の「死んだふり」を披露してやった、、
さぁ飛びかかってこい!俺にかみつく瞬間に眉間に「島カウンターパーンチ」をくらわせてやる!
予想通り、かみつく瞬間に眉間にパンチをくらわせてやったが、、あれっ、、まじ効いてないんだけど、、熊の力は、凄ざましく、俺の体を吹っ飛ばした。
くそっ、、もうダメかと思った瞬間、、ギリギリのところで、師匠(信木小次郎)が助けに来てくれた。しかもワンパンで熊を気絶させるし、、、師匠ハンパないです!
「心配で来てみれば、ギリギリでごさったな、
島殿、大丈夫でござるか?」
「なんとか、、生きてます、、」
「じゃーわしは、、熊の解体もあるから
先に戻ってるぞ」
「いやいやいや、、、、、、、、
ちょっと待ってください師匠!!」
気がついたら、師匠は早速と山をくだり、もう遠くのかなたに行ってしまわれた、、
そして、、俺はと言うと、ボロボロな体を引きずって、なんとか下山し、、家についたのは翌朝だった。
家についたら、予想通り姫はお怒りのご様子で1時間位、、説教を受けた。でも可愛いから、これはある意味ご褒美ではないかと、、また一つ島は新たな世界に目覚めつつあるのであった、、
今回の熊vsデブの勝者は、、デブの勝利である!結果よければ全て良し、、しかもご褒美付き✩✩✩
「ちゃんと聞いてる、、島!!」
「ごめんなさい、、聞いています、、、」
続く
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