命、龍雄との触れ合い

 お兄ちゃんに魂の欠片を浸透させることに無事成功して一安心、お兄ちゃん達はこの後京都観光予定であることは分かっているので先にお兄ちゃんの家に行っておく


「はーお兄ちゃんの魂無事だった良かった」


 久しぶりにお兄ちゃんの魂に触れ普段触れていた欠片にない力強さを感じ多幸感で満たされる、本当はもっとお兄ちゃんに甘えたかったけど、やらないと駄目なことがあるし感動に慕ってられ無い後で甘えれば良いし今やるべきことからやらないと、四神獣達にお兄ちゃんの家を任せお兄ちゃんの 氏神様の神社にある稲荷社にいる先輩方にお礼と神通力の使い方を教わらないと


紆余曲折あったけど、神通力の使い方を教わった、未来視で分かった事はお兄ちゃんは涼香さんと結婚するけど涼香さんのお父さんが知夫のせいで怪我をして不在の為、涼香さんが宮司として務めていた、どうしてこんな未来になるのか先輩方と探してみると原因がお兄ちゃんのお父さんを貶めた関係者を徹底的に制裁するために時間を掛けていく予定だったのが駄目だったみたい、そこで白虎の力を借りて沼田に猫を送って沼田の邪念を振り払い自白を促した、お父さんの事件を警察に集中して欲しいので滞っている事件を先輩方と手分けして早い解決がされるように促した、これにより沼田の自白で警察が簡単に動いてくれた、沼田は刑が軽くなるが、先輩方的に情状酌量の余地ありとされ、この形に収まったこれでお父さんの問題は解決、これでお兄ちゃんに甘えられると思ったけど、今度はお兄ちゃんと涼香さんの関係が進展、お兄ちゃんは日中仕事、仕事終わりに涼香さんとデート、お兄ちゃんが幸せになるのなら私のワガママなんて二の次


「命、四神獣達のように頭撫でなくていいのか?」


「え!?お兄ちゃんやってくれるの?」


「ああ、命達のお陰で良い事が起きてるんだ感謝の気持ちは示さないとな」


「ありがとうお兄ちゃん」


 お兄ちゃんが準備していた膝枕に飛び込む


「命ありがとうな」


 そう言ってお兄ちゃんが頭を撫でてくれる


「うわあぁぁ、もっとぉもっとぉ、今度は力を込めずに普通に撫でてー」


 以前も撫でてもらったけど周りに人がいたしちょっと遠慮してた、だけど今はお兄ちゃんと二人だけ、お兄ちゃんの膝に顔をスリスリとこすりつける


「命は甘えん坊だな〜前世の俺ってどんなやつだったんだ?」


「今のお兄ちゃんより霊感が強くて早良親王の怨念を浄化をしようとする正義感、もしくは忠誠心の強い人だったよ普段は今のお兄ちゃんとあまり変わらないかな」


「命は前世の記憶の無い俺で満足なのか?」


「満足だよ、お兄ちゃんの魂を感じられるもん」


「そうなのか?前世の俺と話したい事とかあるだろ?」


「うん、あるけど感謝の言葉ばかりで生まれ変わったお兄ちゃんを幸せにしたいの」


「そうか、前世の俺に感謝だな、命に会わせてくれて」


「うん、そうだお兄ちゃんは死んだ後は天国に行きたい?」


「そりゃあ地獄なんてやだから天国が良い」


「もう一つ選択肢があったら?」


「もう一つ?」


「うん、稲荷大神の眷属になって私とずっと一緒に稲荷大神の御威光の下人々を助けるの」


「え?死んでも社畜?」


「そんなに忙しいお務めじゃないよ、自分の気に入った人がいればその人を中心に活動できるし、のんびりしてるから暇つぶしに誰かを助けようかなぐらいの感覚で良いよ」


「なんだか気楽な感じだな、命は眷属になって良かったと思うか?」


「私は元から眷属となるために産まれた存在だから良かったとしか思えないよ、眷属にならないなんて考えられない」


「聞き方が悪かったな、眷属になって幸せか?楽しいか?」


「辛い事もあったけど幸せだよ、楽しいかどうかはお兄ちゃんの転生を待つ事が苦しかったぐらいかな人々を助けたり幸せにするのは楽しかったよ」


「そうか、もし、涼香と結婚して子供が出来たとして孫が出来て曾孫が出来て、俺の意思で子孫達を幸せにできるのか?」


「制限と限界はあるけど出来るよ」


「そうか、子供達を幸せに出来るのならなっても良いかもな」


「本当?」


「その時にならないとわからないけどな」


「私はお兄ちゃんとずっといたいからなって欲しい」


「はは、気が早いな、死んだ時に考えるから、誘ってくれよ」


「うん絶対に誘うよ」


 お兄ちゃんとたわいない話しをしながらのんびりするのがとても幸せ、思えば兄上にここまでして貰った事無かったな、当時兄妹で触れ合うのは簡単な事じゃなかったし、お兄ちゃんに甘えられる良い時代になって良かったこの幸せが崩れないように頑張ろう


「ん?」


「どうかしたか?」


「ううん、何でも無いよ」


 さっき私の魂が成長した感覚があった、そういえば私の魂は心からの成功体験が必要と言われてた、そうかお兄ちゃんを幸せにして感謝されている今私自身が心から幸せになり成長したのかもしれない、正に私は今、一番幸せ、後は破壊から得られる幸せか、それは後二年も無い、そうしたら私はお兄ちゃんと容易く話すことが出来なくなる、この幸せが無くなっちゃう、だからといって二年後何もしないと、お兄ちゃんが不幸になっちゃうそれは駄目私の幸せが無くなってもお兄ちゃんを幸せにするそう決めたんだ


「お兄ちゃん私が居なくなっても幸せになってね」


「突然何を言い出すんだ?何処かに行く予定があるのか?」


「うん、お兄ちゃんを幸せにするためだから」


「俺の為なのか?でも命が何処かに行かなくてもいいだろ?」


「お兄ちゃんを幸せにしたら私は見えなくなるだけだから、居なくなる訳じゃないよ、安心して」


「見えなくなる?」


「だから、今いっぱい甘えさせて」


「ああ、毎日いっぱい甘えさせてやる」


「涼香さんに迷惑にならない範囲でお願い」


「そうだな、涼香と結婚すれば命とこんな事をする時間が取りにくいな時間さえあればやってやる」


「ありがとうお兄ちゃん」


 お兄ちゃんの言葉に嬉しくて涙が出ちゃう気付かれないようにしないと

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