命涼香と
お兄ちゃんが涼香さんと結婚した、みんなで祝福した二人の新婚生活を邪魔しないよう四神獣とそれぞれ元の姿になって空気を読んだ涼香さんは別に普通にいて貰ったら良いと言ってくれたけど親しき仲にも礼儀ありだよね、二人の時間を重視した、後はお兄ちゃんの会社の再起を手伝った、お兄ちゃんの実力があったのでやりやすかった
そして涼香さん懐妊お兄ちゃんが仕事中は四神獣達と涼香さんをサポートした
「命ちゃん達ありがとう」
「これぐらいどうってことないよ」
「涼香様お気になさらずとも宜しいですよ、延いてはご主人様の幸せのためでありますから」
「白虎そんなに堅い言い方しなくてもただ手助けしたいだけじゃん」
白虎に突っ込みを入れる朱雀はいつも軽いけどね
「我々は長きに渡り妊婦を沢山見てきましたからお任せ下さい」
青龍達は約千年間の実績がある
「見てきたと言っても観察していただけですから不手際があるやも知れません何かあればすぐに仰って頂ければ」
玄武の言う通り、私達がやってきたのは霊的世界の話だから実は初体験ばかり
「お手伝いさんを雇ったみたいな感じね至れり尽くせりだわ、ありがとう」
実は胎児として涼香さんの中にいる段階で叡兄上の魂が入っている事が分かっている、予断は許されないので厳重なサポート体制でやっていく
「何かお返しをしたいけどこの体だから大層な事出来ないわね」
「別にお返しは良いよ、涼香さんにはお兄ちゃんと幸せに暮らしてくれるのがお返しだと思って」
「そうなの?ありがとう、幸せの中にみんなも入ってくれたら良いわね」
「うん、だから涼香さんお兄ちゃんをお願いします」
「命ちゃん達も一緒に龍雄と幸せになれば良いのよ、そうすれば幸せが倍以上になるわ」
「ありがとう、涼香さんにならお兄ちゃんを任せられるよ」
涼香さん本当に良い人だねお兄ちゃんの奥さんが涼香さんで良かった
「もう、命ちゃん居なくなる前提の話をしなくても、別に命ちゃん達を疎ましいとか思ってないからね、子供が産まれても変わらないからこれまで通り一緒に暮らしましょ」
「ありがとう涼香さん、私は稲荷大神の眷属だからずっとここに存在し続けるわけにはいかないの」
「え?龍雄にはその事言ったの?」
「なんとなく伝わるように言ったよ」
いつか来る別れ、寂しいけど私は稲荷神の眷属見習い、むしろ今ここにいる事が異例なのだから
「龍雄はなんて?」
「見えなくなるまで甘えさせてくれるって」
「そうだったの、任せて龍雄とこの子で幸せになってみせるから」
「うん、お願いします、私はずっと見守ってるから」
「そうなの?それなら心強いわね」
「御安心下さい我々四神獣は龍雄様からお力を貰える限り存在出来ますのでお助け致します」
「ありがとう玄武さん」
涼香さんに言う事が言えたし後は叡兄上を助けるだけ、それにしてもどうして胎児の間に魂が育たないの?何してるの叡兄上??
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