千二百年経ちました(滝雄の魂視点)
閻魔様は刑の履行が終わった者を送り出していた
『責め苦百年は終わった、お主の転生先はもう決まっておるここを出ればすぐに生まれ変わるだろう、これからも辛いことがあるだろうが悪行をせぬよう期待する、では行くがよい』
閻魔様からの言葉を受け白い炎の魂が立派な門へ行くと門は勝手に開き白い炎が門を潜ると同時に消える
『次の者前へ』
その言葉に金色に光る炎の中に青色の炎がある魂となった私は閻魔様の前へ行く
『ふむ、わのへの四百四十四番か、あれから普通に責め苦を受けていたようだな、思った通り金色になりおったか、よし責め苦千二百年は終わったが、お主の転生先はまだ決まっておらん、しばらく似たような転生先が無い魂が集う場所にいて貰う、ただしそこで問題を起こせばもう一度地獄行きだ、心して待っているように』
そう言われた私は小さな扉前へ行くと扉が開きその扉を潜るその先は魂の溜まり場だった、みんな白い炎をした魂ばかりだった、入った先で他とは違い大きく見える白い炎の魂がなぜか気になり近づいて行くとあちらも近づいてくる、その大きな炎は新入である私の炎の周りを回りピッタリと接触してそのまま長い間触れ合っていた、しばらく経つと
「にのとの七百七十七万七千七百七十七番こちらへ!」
頭に角を付けた大男が大声で呼ぶと一つの魂が大男の前に行くと立派な門が現れ
「再びここにこないよう頑張れよ」
大男に見送られ一つの魂は門を潜ると消えてしまう
大きな炎と一緒にいると落ち着くので長い間一緒にいると白かったはずの引っ付いていた炎が輝きだす
喜んでいるようだ、結構待たされ大きな炎と金色に光る炎の二つがこの場所の古株となっている
「わのへの四百四十四番前へ!」
呼ばれたので大男の下まで行こうとすると白くて輝きだした大きい炎と金色に光る炎の私に赤い紐の繫がりが出来ていた、それに気付く事無く金色の炎は立派な門を潜った
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