第52話


山あり谷あり、偶に喧嘩もしながらゆっくりわいわい旅を続けて幾年。。。

遂に最後の聖皇国へ足を伸ばす事になる・・・。


「・・・・・・」


「じとーーーー・・・」


———時間、経ちすぎだって?

だって本当に最後の最後に回したからね。

言うて俺ら的には旅がメインだからさ。

めっちゃ道中楽しみましたが何か?


「・・・いや、相手神様だしそんな時間とか気にしないでしょ」


「相手が神様だってわかっているのに数年待たせようとする所がヤバ・・・凄いんですよ!!」


使者さん達にお説教くらい中なう・・・まあ、遅かったのは事実なんで甘んじて受け入れるけど。


約束通り教会に連絡入れたら“えっ!?”って顔されたんだけど。

あれは“まさか未だ行って無いとか無いよね!?”って顔だったからなー。

はっはっは。

行ってません!!


ここまで周って来た成果としては半々よりは少なめって所だったね。

やっぱり既存の神様からの反発が凄かったかな。

仮でも嫌って人多かった。

まあそこの神様の意見は本当聞くだけになっちゃう訳なんだけどね。

ソウちゃんがオッケー出してるから厳密に言えば家主の許可だけで成り立つから。


それでも主神を立てる人は多かったかな。

言うて主神何にもしてくれ無いじゃん勢がこっちに流れて来てた印象。

まあ俺らは仕事するだけだ。

神に従うって奴らをいちいち説得とかはしないよ、面倒臭い。

・・・その後がどうなったかなんてのは知らない。

やるだけやって進んで来たし。


「それでさぁ、聖皇国的にはどうする方針なんだ?」


水の神が力を持ってた時には余剰分の力を人間側にも回してたらしいんだよな。

それが、国を大きくしてきた所謂“奇跡の力”。

うちで言う“スキル”みたいな物だな。


元々水は人が生きるのに必要な物で人を集めるのは容易かったみたいだけどさらに“癒しの力”やら“聖なる力”やらやらで信仰度爆上げしてたらしいんだよ。

多分この大陸で一番の大国なんじゃ無いかな?


でも実はその力って不正搾取?してきた様なものだった訳で・・・ソウちゃんに繋がりを断ち切られちゃって今はほぼ使えなくなってるんじゃ無いか?

信者の数が多いから一概にはそうとは言えないけどさぁ。

信者の祈りだけで奇跡の力が行使出来てるんならよっぽど凄いぞ。


「ルターニア様は使者殿との会談を望まれております」


「はぁ?」


神との話し合いとかマジ意味無いんだけど。

神の意見一切通ん無いんだから。

俺らはあくまで住民の希望聞いて設置してるだけだし。

神とはそっちで勝手にやり取りしてくれって感じなんだけど?

・・・って事をぶっちゃけ説明。


「何とっ!?」


いやいやいや、今までどんだけ時間あったと思ってんだ!としか。

聖なる?力無き皇国人ってマジポンコツなんじゃねーか?

これがそこらの村とかなら分かるけど、ここ大国ぞ。

とか思ってたら、今までの情報は水の神から与えられていた水鏡で収集してたらしく。

今はそれが使えなくなっていて、それ以外のノウハウがさっぱり無いと。

ふんふん・・・神への依存ぱねぇ国だったってのは理解した。


「あー・・・で、どうする?別に絶対土地神に鞍替えしろって話じゃ無くて、そのまま水の神様を信仰したままで大丈夫なんだけど」


「この土地の神様が力を十分にコントロール出来る様になれば、うちの神様さっぱり引き上げるよーって話なんだけど」


一応その間のメリットとかこんな事が出来る様になりますよ、なデモンストレーションとかを披露してその日は終了・・・取り敢えず初知りで即決出来ないからって言われてまあさもありなんとちょっと滞在予定より延長する事になったよ。


「おー、お構いなくー」


「その間はこの国で観光だね!」


どうせこの国で最後だから、話合いが多少長引いた所で特に問題ないしな。










「プププーーーっっ!」


床をバンバン叩いて笑う親父程では無いけど、これはちょっと面白い展開だなとは思う。


「“ルターニア様”、だってぇ〜〜!!これ、誰が付けたんだろうねぇ〜〜??」


・・・まあ、自分で付けたの確定なんだけど。


「かなり長い間拗らせてる事は分かった」


「どんだけ上級に上がりたいんだろーねぇー・・・あはは、絶対上げてやらないけどぉ〜〜」


上級は力があるだけじゃあ無理なんだよなぁ・・・存在値が違うから最終的に創造神が魂ごと作り変えなきゃ駄目なんだけど。

この神、結構色々やらかしてて親父怒らせてるからなぁ・・・詰んでんなぁ、ははは。

進化のプロセス説明するだけでそいつ、昇天?しちまうんじゃ無いかと思う今日この頃。

・・・まあ一々説明してやる様なそんな親切心誰も持ち合わせて無いんだけどな。

精々無駄に苦しめ、としか。






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