第46話
皆のお産が一気に来て大慌てだったけど皆無事に生まれました!
良かった!!
私はせっせとベビ道具を作成してプレゼントババアと化してるよ。
実孫を愛でる爺婆と競ってたらニッコニコなアガラに
「俺たちはいつにしよっか」
って・・・。
いやいや、待て待て、ちょっーと本気で待って頂けませんかね!?
周りの皆は微笑ましそうに見てますけど!
こいつはマジでガチだからな!汗。
相変わらずあっちでは
「慣れよ?」
って言ってスキンシップ激しいんだからね?
あれでも私の為に抑え気味って言うからプルプルしながら日々慣れる努力をしているのに・・・いや、慣れる気が全然してない状態で!!
一気にハードル上げて来たな!としか!!
〜水の神サイド〜
はぁぁ〜〜・・・。
五月蝿い、五月蝿い、五月蝿いっ!!
突然内包していた神力が減って、こっちは怠くて困っているって言うのに!
やれ、土地に宿る地力が減っただの、行使する奇跡の力が弱まっただの、水位が減った上飲み水が濁っただのと頻繁に陳情を上げてくる人間どもや今まで私にペコペコしてた下級・中級神どもがコントロールがどうのこうのと訳わかんない訴えをして来てもううんざりよっ!!
ちょっとは誰か私を労ったり心配したりとかしないのかしらっ!?
この私が調子悪いって言っているんだからもっと貢物を持ってきたり、私のご機嫌を取るべきだと思うんだけど!
本当、皆気が利かないんだから!!
———今一番忌々しいのはあのチンチクリンな上級神兄弟なんだけどね!
もうそんなに干渉してなかったし最近までさっぱり忘れてた太陽神との約束と月の神から貰ってた権限が同時に破棄された時は本気でイラッとしちゃった。
この倦怠感も無理矢理な破棄行為の後遺症だと思うのよね・・・。
上級神だからって、一方的に契約を破棄するのは違うと思うんだけど、本当に階級って理不尽よ。横暴だわ!!
久々太陽の所まで押しかけて説教してやろうって思ったのに、自分のテリトリーに結界まで張って引きこもってるなんて本当に卑怯だわよ。
月のに抗議してけしかけてみたけど月のの弱った身体じゃああの結界壊れなくって撃沈してたのには本当失望しか無いわ。クソッ!
私がわざわざ出向いてやったのに、出迎えどころか無視するなんてちょっと会わなかっただけで調子づいちゃったのかしら?
次顔を合わせる時にはまた躾けてあげないとだわ!
本当に手が掛かる悪い子だわよ。
『神様、神様』
『どうか、我らにお恵みを!』
と言う絶え間ない祈りにできる事ならそのまま「うるせぇーー!喋んなっ!!!」って怒鳴ってやりたいところだけど普段慈悲深く優しい女神様ムーブで信仰を集めてるからそれも難しいのだ。はー、イライラMAX〜〜。
これでも最初は指示してたのよ?
私の力を取り戻すにはあいつの力を弱めないといけない訳で。
だから、あいつを信仰している所に侵攻して物理的に相手を弱らせるとかも考えた。
でも、いざ“こうしろ”って命じてもそれは出来ないの一点張り。
何?太陽の民の実力?
そんなの知らないわよ。
行けって言ったんだから、その通りに行ってよ!
って思ったのに、その国にも無事に辿り着けるかわからないとか言われた日には・・・。
こいつら本気で使えな系じゃ無いですかーー、やだぁ〜〜。
それで要望だけ通そうだなんて厚顔無恥にも程があるってもんよ。
だからここの所、ずっと無視してやってんの。クスクス。
他の神からは・・・新興の神?
勝手にすれば良いんじゃ無い?
私には関係ないんだからあっちへ行きなさいよね、しっしっ!
神界ではもうちょっとゴーロゴロとゆっくり休んで英気でも養うのよ。あんた達はお呼びじゃないわ。
・・・そうだわ、そうよ!
弟の不始末はその兄に取らせれば良いんじゃないかしら!!
はい、解決〜〜!
また私からわざわざ赴くのもなんだしぃ〜、人間達に自分たちの立場を思い知らせる為にもちょっと焦らした方が良いかしらねぇ〜〜、ふふふ。
もう解決したも同然、と上機嫌になった女神は自分に向けられる願いをのらりくらり交わしつつ月のが来るのを待つ事にした。
タイプじゃないけどぉ〜〜まあ、ちょっと位なら相手してやっても良いかも?
「———ペクチッ!!」
「お、くしゃみか」
「・・・何か、ゾワってしたかも」
「ユエン、風邪ーー?」
「くしゃみって回数で何かあったよなー。一回は何だったっけ?」
「迷信だろー?ゾワってしたなら風邪じゃないか?」
「そりゃそうか」
ユエン、甲斐甲斐しく世話されるの巻。
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