第40話
———取り敢えず、わかっている範囲で誠心誠意説明しました。
勿論、始終土下座スタイルですが何か。
元々説得予定だっただろって?
・・・アガラのお父さんってガチもんのトップ神らしいじゃ無いですか。
そんな神様からの使命なんてマジ断れない奴じゃん。やだー。
渋々でも説得して許してもらうのとでは雲泥の差だからね。ほぼほぼ強制案件だもん。
案の定、神様からの提案とは言え容易に受け入れちゃった2人はそれぞれのご両親から極大の拳骨貰ってたからね・・・。ガクブル。
「はぁぁ〜〜・・・こんなのが“使徒”で良いのかしら」
「受けちゃったものは仕方ねーけどなぁ・・・人選変更できるなら今すぐ代わりたいぜ」
・・・何かこっちの想定とは違う理由で反対っぽいかも?
「こいつらの自業自得なんで、ミリア様はそんなに謝らないでくだせぇ」
「いやー、本当に甘っちょろい事言ってんなぁ、クロエ。商売?やりたきゃ自分の力でやんなよ。全部ミリア様の力頼りとかマジでダサ過ぎだからな。普段散々姉貴ぶっといてそれは無いわー・・・お母さん超ガッカリ」
「こいつらには一旦、現実ってもんを解らせて来ますわー」
4人は始終不自然な笑みを浮かべたまま2人を連れてそのままずるずると引きずって行ったよ・・・今から根性叩き直してきますわ〜とか言ってたな。
「・・・あれじゃあ仕方無いわよね〜。実行する2人がまるで現実を見て無いんだもの」
「実際サウロの遠征経験が1回、クロエが近場3回しか行って無いからなぁ・・・しかもどちらも最年少扱いで、そんなにキツイ経験とかしてないしなぁ」
しみじみとアデルママとラカン様がそう言いながらしょぼしょぼの私を立たせてくれる。
「今回は神様からの依頼で他の人への施し希望だからミリアちゃんに色々お願いするしか無いんだけど」
「それは勿論対応させて頂きます」
ビシィッ!と敬礼で応えますよ。
「うーん・・・今回は仕方ないとは言え、そんなに2人の事を甘やかさないで欲しかったかなぁ」
「そうねぇ〜、別にそのまま飛び出したければ飛び出させれば良かったのよ〜〜?結局数日で根を上げて戻ってくるって算段だったから」
「え?」
身を持って自分の無気力さを知る良い教育の機会、だったらしい。
「それが今回の件でちょっと想定外の事が起こっちゃったでしょう?もう行くのは確定にされちゃったから今から2人のご両親が急ピッチで躾を施して、自分の子供達の性根を根本から鍛え上げようっていう話よ、アレ」
泣いて帰って来れなくなっちゃったからねぇ・・・とちょっと呆れ気味のママに
「ミリアちゃんってば、過・保・護」
とちょいーっとつつかれて呆然とする。
・・・私のは本当に余計なお世話だった模様。
そもそも説得もクソも無かった件ぇ・・・。ガーーーン。
私、まだまだ人間として未熟だったわ・・・。
“土地神”とかに進化して自惚れてたのかもしれない・・・反省過ぎる。
見た目も中身も未熟児とか・・・うあああぁぁ〜〜・・・。
と1人内心、激しく身悶え中なうぅ。
———本っっっ気で恥ずかちぃぃ〜〜〜っっっ!!!
穴があったら何処かに即埋もれたい位の盛大なる勘違いぃ〜!!
わかったつもりのドヤァ!程見てて居た堪れない物はないよぉ・・・涙目ぇぇ。
・・・急遽、旅中の魔道具の監修をアデルママとラカン様にお願いしたのは仕方の無いことだったと思う。
私が自分を信用出来なさ過ぎて。。。
しくしくしく、これが黒歴史ぃーー。
〜アガラ心の日記より一部抜粋〜
○月X日
優里亜に意識して貰うためにどうしたら良いのか父さんに相談した。
「まずは大きさを元に戻す所からじゃの。見た目や年齢大事じゃぞい」
ってアドバイス貰ったから、バリボリ魔石を摂取する事に。
魔石は美味しくは無いけど早く大きくなれる手段だから頑張ろうと思う。
・・・早く大きくなりたい。
○月X日
やっと元のサイズに戻れた。
そしたら本当に凄く意識してくれるようになって。
チラチラ自分をチラ見しては、真っ赤になるを繰り返す優里亜の様子が本当に凄く可愛かったし嬉しかった。
頑張った甲斐があった!
これで盗み見ててバレて無いと思ってる所も可愛いよね。バレバレなのに。
勿論言わないけど。ふふふ。
・・・でもやっぱり魔石は美味しくは無かったから、本来の力の方はゆっくり戻るのを待とうと思う。
父さんには感謝の印として山盛りの唐揚げをお供えした。
俺の大好物で、父さんからも大喜びのメッセージ来てた。
勿論、優里亜の手作り!
○月X日
「そこで徐々にスキンシップじゃ!」
と言われてちゅっちゅしてたらそれはどうもやり過ぎだったらしい。
・・・難しい。
好きが溢れてついやっちゃうんだけど、急なスキンシップ過多で優里亜の心がちょっと引いてるってアドバイスを貰う。
「最初はくっついたりしてその姿に慣れて貰うのじゃ!」
って言われたけど、今までもこれからもずっと引っ付き虫なんだけど?
「その姿のアガラで慣れて貰うのが肝心なんじゃ」
って力説された。
そう言うもんかと最初からやり直しな気持ちで頑張っていこうと思う。
———先は長い。
○月X日
いつものスキンシップを保ちつつ徐々に手を繋いだりとか、ハグをするけど一瞬でやめてみたりとかしてみる。
全部父さんからのアドバイス通り。
優里亜はその度に真っ赤になって、でもちょっとはにかんでくれるから前進はしているんだとは思うんだけど・・・もどかしいな、とも思う。
○月X日
優里亜に「好き」とか「愛してる」って毎日伝えてるんだけど。
アップアップしてるから控えた方が良いのかなぁ?
父さんからは
「照れてるだけじゃから大丈夫じゃ!」
って言われたけど・・・恋愛って本当に難しい。
“好き”な気持ちだけじゃあ駄目なんだって。
「お互い努力が必要なんじゃよ」
って言われた。
優里亜に好かれたいから良くわかんないなりに、これからも日々頑張っていく所存。
———ふんっ!と気合を入れる。
○月X日
随分とぼっちだったから、撫でられたり褒められたり、只話しかけられるだけでも嬉しい気持ちにはなるんだけど・・・優里亜以外の事は実はあんまり頭に入ってなかったりする。
優里亜が俺を買い被ってくれてるからそう言う風に取り繕ってるだけなんだよね、実は。
だからアイコンタクトで頷いた時も本当は優里亜に倣っただけで特に何にも考えて無かったんだけど・・・こんな事知られちゃったら嫌われちゃうかなぁ・・・。
現に今、凄い恥ずかしがってて地面にて丸まっちゃってる優里亜を見て・・・可愛いなぁとしか感想出て来ない俺が居る。
是非、知らないままでいて欲しいなと思う。
父さんからの最後のアドバイスは心身ともに一緒にゆっくり成長していきなさい、だったけど・・・そこら辺も気にした方が良いって事なのかな?
分からない。
〜創造神の裏話〜
「アガラから相談事が来たのじゃ〜〜」
頼られて嬉しい創造神はしかし、
「・・・ワシ、別に誰かと番って皆を生み出した訳じゃ無いからそんな人の機微とか全く分からんのじゃが」
———結局、娯楽の多い地球の神に泣きつく事になる。
「ウゼェっ!!」
「折角ワシを頼って来てくれたんじゃもん!」
と言う押し問答の末のあのアドバイスであった。
・・・ほぼ、地球神の手柄な件。
———最後ちょい適当だったのは、心はもう既にゲームに囚われていた状態であったからである。
「こいつ・・・」
と悪態を吐いた神が居たがスルーされた模様。不憫。
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