第29話


・・・むむーーーんっ・・・。



バリボリ、バリボリ、魔石を大量喰いして食っちゃ寝してるなとは思ってたのよ・・・いつまでも可愛い幼児だって思ってたのに・・・。


いつの間にか、こーーーんなにっ!成長していた件よ!!!

正直あっちではまんま幼児だったから気付かなかったけど・・・




「どうした?」


「ひえっ!?」




メーデーメーデー!!

現在の状況をお知らせ致します。


アガラ君、すんっっごいっ、成長なされてしまいましたぁー!


現在の大きさは多分人間で言うところの20才位では無いでしょうか。


あっちで男性陣と鍛錬してるなーとは思ってましたけど!

あっちでは相変わらずの幼児ボディーなので全然気付かなかったのよ。

微笑ましいなぁ位に思ってた!


こっちではこんな程よく筋肉の付いた正にマジもんのイケメンさんに進化するとは思ってなかった私が通りまーす。

・・・なんて言うか、すんごいワイルドイケメンで、ドストライクなのが困ったトコロよ。


はぁ・・・。

しかも声まで良い男な重低音ボイスなんだよっ!?


幼児な頃は問題無かった・・・ベッタリでも、常にひっつき虫でも只々可愛いなぁ、としか思ってなかったんだけど!


身体は成長したかも知んないけど、いまだに私にはベッタリで。

今現在も背中からバックハグされ中な件ぇぇ・・・。


成長したら流石に話変わるじゃんっ!

で、そんな状態で耳元で喋られてみてよっ!

ひえってなるでしょ、皆っっっ!!!



「えへへっ、優里亜顔赤いね」


ちゅっ。


「大好きだよ」


にこっ。


「っっっ!!?」


こんなイケメンなのに、素直で良い子のままなんやでっ!?

こんな美丈夫にほっぺちゅうされてみてよ・・・。ガクブル。


・・・はい、マジ奇跡過ぎる展開に私が、ビビリ散らしてるだけなんですけど!

何か文句ありますぅ!?錯乱中。


日本では社会人してましたけど!

彼氏いない歴=年齢だった私には現状が荷が勝ち過ぎると思います!!

切実にぃっ!!泣。




ぎゅうっ。


———っはうぅ・・・。


「優里亜は?」


そこで眉を下げてしょんぼり顔で聞いてくるのはマジで反則だと思うんですけどね!!?


「俺の事・・・少しでも好き?」


ううううぅっっ・・・。


ハードルが、ハードルが高過ぎるよぅぅっ・・・。


そんな聞き方狡く無い!?


———もう私のライフはゼロよ!!



「・・・・・・・・・」


ちろりと後ろを窺うと



ちゅっ。


ぴえっ、、、今、、、く、、口に、当たったよ!!?


「えへへ。優里亜は積極的だね」


って・・・・・・。


今のちゅうって・・・も、もしかして、私からした事になったのか!??


えっ!?ヤヴァイ、ヤヴァイ!!


これ、文字通りの人生初ちゅうだったんだが!?




———一人錯乱状態であわあわと大パニック中の私は知らなかった。




そんな茹蛸状態で混乱している私の状態を全部わかった上で敢えて黙ったまま楽しんでいるアガラがいた事を・・・。


今日の目標が私の口から“好き”って言わせる事だなんて知る訳が無いから言うまでずっとこのイチャイチャが続くなんて全然全くこれっぽっちも気づいて中たのである



———・・・突然のラブラブモードに突入で優里亜は大変、困惑中であった。



因みに、このテクは全て男子会にてアガラが仕入れたモノであったりするので因果応報でもあったのも勿論知る由もない。






——————・・・その後の男子会にて・・・



「ミリアって意外とウブウブさんだったんだなぁ〜〜」


「嫁に色々仕込んでくるから意外とそっち方面では強かなんだと思ってたぜ」


「・・・まあミリア様、幼女ですもんね」


「見た目=年齢って訳じゃ無いとは言ってたけどなぁ」


「耳年増って奴だっただけか・・・」


「はっはっは・・・悪い事したかな?」


「ミリア、可愛かったよ?」


・・・などのやり取りがあったとか、無かったとか・・・まあ、あったんだけども。笑。

因みにザカール国での今一番の娯楽が、この幼いカップルの行く末を生温かく見守る事だったりする。


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