第28話 長編
私は長編を書くのに向いていない、とよく思います。
長い話を考えるのが苦手だとか、初期と終盤で文体が変わってしまうとか、設定が一貫していなかったりとか、まあ理由はいろいろあります。
しかし、一番は『最後まで書き切ることができない』ことでしょうか。
途中で気力が尽きて執筆が止まってしまい、数か月の空白ができます。それを乗り切って再開しても、うまく書き進められなくてまたすぐに止まって、結局お蔵入り……なんてことになります。
このエッセイでさんざん『私の信条は最後まで書き切ることです!』などと言っておきながらこの体たらく。
でも、できないのだからしょうがないじゃないですか。(開き直り
そんな風に書きかけで放置された『長編になる予定の作品』がどんどん溜まっていく様を見ていると、十万字以上もコツコツと書き進め、きちんとエンディングを迎えられる書き手さんの凄さや情熱に、尊敬と若干の嫉妬を覚えてしまいます。
で。
気力が尽きてしまうのはどうしようもないとしても、それ以外の理由って、ちゃんと設定を作ってプロットを書けば解決するんじゃないだろうか、とついさっき気が付きました。
このエッセイの第14話で「プロットなんて飾りです」とか言ってるから長編が書けないんだ、と。
プロット通りに進まなくなったら練り直せばいいだけのこと。
なんでこんな簡単なことに気が付かなかったのか。
……まあ、気づいたからって実行できるかどうかはまた別の話でございますが。
現在(二〇二五年八月)、約二年前からちょっと書いては休み、ちょっと書いては休み、とやりながら書き進めている長編(予定)があるのですけれど、書きたかったネタや自画自賛したくなるネタが多数含まれているので、なんとか完成にこぎつけたいと思っております。
せっかく十万字を超えたんだし、それを腐らせるのももったいないですし。
誰かさん「知ってるか?
……腐らせないように頑張ろう。
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