近所にある学問の神様にお祈りした

こっそり買ったお守りは渡せなかった

特殊な学校だから二次試験に体力テストがある

風邪をひかないようにとまたお祈りした

試験は終わってしまってたけど、受かりますように････

そう願ってお正月には奮発して一番いい絵馬に

ハルの夢が叶いますように

そう書いた

一緒に来てた花梨に

「自分のお願いしてないじゃん」

そう言って笑われた

「本当だ」

私も笑った

大丈夫

ハルならきっと大丈夫

自分の試験が近くなって緊張しながら思い出すのはハルの事だった

いつまで経ってもハル中心でしか回らない私の世界は、ハルを失ってからも変わらない

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