第22話

試験の前日、あまりの緊張で手が震えた。家に居てもそわそわするので図書館に行こうと思って家を出た




いつも乗っている自転車の鍵を外そうとした私の目に映った





学業成就





ピンク色の可愛いらしいお守りがハンドルに掛かってた







「うそ・・・・」




誰なんて思わない




ハル以外にいるわけがない





「ハル・・・」




久しぶりに声に出した名前に涙が零れた




上がり症の私を心配してくれたんだろう




あんな風にしか出来なかった私を今でも心配してくれて





お守りを握り締めてその場で蹲って泣いた

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