第4話 巨大化ってさ
体感20Mを超える着ぐるみ?が街を破壊し始める
「避難誘導を現場判断で現場より1kmをなんとかして実施!あとインフラをなんとかして止め貰えるように上に交渉してもらえ!」
避難誘導にどれくらいかかるのか、どれだけの被害が出るのか絶望的な想像がひろがる。
「本部は各種対応で機能不全を起こしてますよね」
そりゃ鳴り止まぬ通報、恐ろしいほどの死傷者、各種回線の寸断
全体像を把握する事は難しいし、刻一刻と変化する事態
ただし、報告しないは違うから報告だけは逐一しなければ、後々責任問題に発展したらまた公務員の地位が落ちてしまう。
「これは、もう警察、消防の対応力を超過してるから早く自衛隊に出てもらいましょうよ!」
さすが後輩!皆が思っていても言わなかった弱音吐いてくれた!
「それは良い考えだ!だけど、いったい誰が?どんな根拠をもって?そしてどうやって?」
ありがとう!現実を突き付けて貰えたおかげで、頑張るしかない現実を受け入れられるね!このクソ現実!!
多分、消防も火災、救助、救命活動、道路の寸断でてんやわんやの大騒ぎしかもあそこは所帯が小さいからあっという間にオーバーフロー
病院はもっと最悪
自分達はまだ、マシ(どこがかは解らない)と思って職務しよう。
それこそできる事が有る内は無気力や無力に苛まれない!
「下の下じゃないまだ下の上だ!やれる事探してやるよ!他省庁さんも簡単には縄張り越えられないんだから!」
自分に言い聞かせる様に気炎を吐いた。
自分より上位者がなぜか居ない現場で一番上は見栄を張らないといけないから、折れちゃいけないから。
「確かに国家が崩壊したわけでも、文明が荒廃した訳でも無い。まだ、中の中でしたね。」
後輩よ、そこ迄は考えてないよ。
「まあ、現場努力で今の最善目指すし、他も独断で出張ってくれるでしょ?そこ迄はつなぐぞ!給料分の仕事をしますよ。」
無線の呼び出しが鳴り響く
「緊急!緊急!所属不明機、不審車両が接近中!繰り返す!所属不明機、不審車両が接近中!尚、車両にあっては規制線突破、規制線突破!」
この非常に馬鹿がやってくる?!
なら砲弾付きの戦車に乗って来てくれ!
パイナップルアーミーの将軍みたいにさ!!
「聞こえたな!馬鹿が来るぞ!何としてでも止めろ!これ以上余計な仕事を増やさせるな!」
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