概要
80年目に読む、1945年の医学生のリアル
『甲賀忍法帖』『警視庁草紙』などで人気を博した小説家・山田風太郎が、まだ何者でもない医学生・山田誠也だったころに書いた1945年の記録『戦中派不戦日記』を読みます。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!作家となる前の当事者証言は、作家となり著した文章へと連なる。
山田風太郎が山田風太郎になる前に、心情をそのまま吐露した文章。
それは、後に戦後最大級の大衆娯楽作家となった同氏の文章、思惟、嗜好に連なります。
本作には「戦中派不戦日記」に散在する読むべきいくつか箇所が取り上げられ、感想が綴られております。
私は山田風太郎の作品がすこぶる好きです。
ですから以前この「戦中派不戦日記」も読んでおりました。
ただし、私の読書は極端に娯楽作品へ偏った嗜好なもので、日記文にはそもそも疎いのです。
なのでこの日記も〝そんな感じでしたか〟くらいに流して読んでいました。
ために、本作で抜粋されて初めて〝そんな下りあったんだ!〟と驚くばかりでした。大変勉強にな…続きを読む