26、あの日の約束4
次の日、僕は午前中にリハビリを
昨日、栞と
だって、リハビリの際も僕はとても
そう、思った。
昼ごはんを食べた後は、約束したあの
そんな時だった。
「
「
「僕のことは、
真面目な話?一体何だろうか?それも、昴先生から真面目な話とは。一体どんな内容の話だろうか?
気にはなるけど、とりあえず
「えっと、真面目な話って何でしょうか?少し、
「はは、そんなに
「……えっと?」
うまく
「そうですね、あんまり
「……えっと、それって昴先生の
「はい、もちろん最終的な
「……………………」
「もちろん、決めるのは晴斗くん自身の
「僕、は……」
僕は……
・・・ ・・・ ・・・
所変わって、
結局、僕は昴先生の
けど、
そう思っていると、公園の入り口に栞が現れた。
栞が現れた、のだけど。なんだか
顔も、ほんの少しだけやつれている気がする?
一体、何があったというのだろうか?
「あ……
「ど、どうしたの?栞、なんだか
「べ、別に……何でもない、よ……?うん、なんでもないから……」
「そう、かな?本当に
そうは言うものの、やはり栞の顔色は目に見えて悪い。かなり青白い。
やはり、何かあったのだろうか?そう思っていると、栞が恐る恐るといった様子で僕を見つめてきた。その
何も分からなかった。少しだけ、
「……あの。
「うん、なに?栞の
「……………………」
「し、栞?」
どうしてだろうか?更に、栞の表情が
分からない。どうして、そんな表情で僕を見るのだろうか?どうして、そんな何かを恐れたような表情で僕を見るのか?
「……えっと、あの。あのね?もしも、だけどね?
「えっと、それはどういうこと?」
思わず、
けど、
「もしも、だよ?あくまでも、もしもだからね?」
「ああうん。それで、どういうこと?」
そう思っていると、栞は心を落ち着けるように
「……あのね?もし、私たち家族が
「えっと?栞の家族が、僕の家族を
「だから、もしもの話だよ?」
「あ、ああうん」
「もし、そうだったら。
えっと、つまり?栞は何が言いたいんだろうか?栞の家族が、僕の家族が殺された事件に
でも、もしもそうだったら。僕は……
果たして、僕は。栞を
「僕は、正直悲しいと思う。悲しくなって、どうすれば良いのか分からなくなってしまうと思う。栞のことを許せるのか、正直分からない」
「……………………」
「でも、」
でも、それでも……
「それでも、もしも栞がそれで
「っ、あ……」
栞は、何かに
一体、何に気付いたのかは僕は知らない。けど、それでも栞が今の言葉で吹っ切れたならそれで今は良いかな?そう、僕は思うことにした。
「
「別に、栞が何かしたわけじゃないだろ?それとも、本当に栞の
僕の
別に、そんなに強く
まあ、実際問題。栞は僕の
けど、きっと栞の家族と僕の家族は
そして、当の栞はどこか
とても、
「だから、あくまでもしもの話だよ。そろそろ一緒に
そう言って、栞は僕に一緒に遊ぼうと手を引いた。
その日はさんざん栞と
明日はいろいろ、やることが
昴先生との、
もう一つ、僕にはやることが
そう、僕にはもう一つだけやるべきことが増えたんだ。
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