24、あの日の約束2
そう、あれは僕が全てを失ったあの
ここは
ああ、そうだ。僕の
もうすべて、あの
どうやら、丸一日過ぎも
そう思っていると、病室の
「あ、起きた?え、起きた⁉
「なに?
入ってきたのは、桜木仁と霧崎花の2人だった。
だろう、とは思うけど。それでもやはり、僕自身どうにもまともな精神力は残っていないらしい。少しばかり、2人の相手をするのも
少し、ぞんざいな
「ごめん、仁兄さん。花姉さん。僕は……」
「まあ、あんなことがあったばかりだしな。
「本当に、ごめんなさい。
「……良いよ、別に。僕こそごめん」
もう、何を
そんな僕の気持ちを
そっと、目を
そんな
「……ぐすん。お父さん、このお兄ちゃん
「はは、彼はまだ目が
そんな、投げやりなことを思っている。すると、女の子はぐずりながらも青年に質問をした。
「そしたら、このお兄ちゃんとも
そんな無邪気極まりない言葉に、一瞬だけ目を
「ええ、そうですね。いっそ
「……そう、かな?」
「ええ、ですので
「うん!」
何か、
そうは思うものの、やはり突っ込みを入れる
「えっと、あの……」
「ああ、すいませんね。僕はこの
「父さんと、母さんの?」
「はい、彼らと僕は言ってみれば学生時代の
「いえ、別に……」
「……そう、ですね。今の君にはとても辛いでしょうし。少しだけ時間を
「……?何の話、ですか?」
「いえ、こちらの話です。ですので、今は晴斗くんを
どうやら、高橋昴と
2人そろって、僕の方を見る。
「……はい、そうですね。ごめんね、
「すまない、
「……ごめん。ありがとう。本当に、ごめんなさい」
「良いよ、別に。お前が
「そうよ、
「あ?そこは俺たちにだろ?全く……」
「私で合ってるけど?だって、貴方は
「それは今は
「それこそ、今は関係ないでしょ?全く、これだからヤクザは……」
「ほらほら、そんなに
「「ごめんなさい!」」
そして、その後そろって病室を
一気に
どうして、僕は
なのに、僕一人だけ。取り残されてしまった。取り残されたんだ。
僕も、僕もどうかみんなと
「一人は
どうしてだろう?次から次へと
一度、考え出せばキリがない。止め処なく流れ落ちる涙が、次から次へと
僕は、こんな
そうだ、僕はもうすべてを失ったんだ。あの時、僕はすべてを一夜にして
「
寂しいという、そんな想いが止まらず
気づけば、僕は声を
そう思うと、涙がどうしようもなくて。ちっとも
どうしよう。僕は、一体どうすれば良いのだろうか?僕は、どうしてここに居るのだろうか?どうして、
分からない。
寂しい。
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