生き残った双子

青く不気味に光る空

不純物が混じった空気の中、双子は

実家のソファーに座って最後の瞬間を楽しもうとしていた。


実家は焼け崩れている

そこから青い光が見える。


辺りは砂漠化している。

2人の双子はお腹が空いていた。


爆発から何時間も立っている

命はもう持たないだろう。


「私、どっちみち死ぬ運命なのよ

あなたお腹空いてるでしょ?」

と姉が呟く


妹は泣きながらその回答に頷く。

「お腹空いてるよ、お姉ちゃん」


すると姉は、自分の蕁麻疹になった右腕を

妹の前に出すと、ほらと言って

「私の体を食べて、私よりこの最後の世界を堪能しなさい」と呟いた。


「そんなの嫌よ、最後まで2人で

この世界に居ましょうよ。お姉ちゃんこそ

私の体を食べて、私の方がいっぱい迷惑もかけたし、お姉ちゃんの方が長く生きててほしい」


すると姉は微笑んだ

「なら、私たち仲良く、お互いの体を

食べ合いましょうよ」


すると、妹は泣きながら

こくっと頷いた。



そして双子の2人はこの荒廃した世界で

お互いの体を食べ合いだした。


手、足、太もも、髪の毛、

お腹に頭と


淀んだ空気の風を感じながら

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る