誰かに連絡したくなる、微ホラーエッセイ。
- ★★★ Excellent!!!
分かる人には分かる。そんな感覚ではないでしょうか。
ふとした記憶に、ざらっと混じるものがある。
もっと手を浸すか、手を引くかは、その人次第。
だって今日は、「さむいよる」だから。
この、誰かに、あるいは誰かと話したくなる感覚がくせになります。
気づけば「よる」のとばりが降りてきて、二人は遠くにいくでしょう、的な。
読んでいて、そんな不穏さがあります。
ほんのりホラー。されど、しっかりホラー。
ちょっと朗読向きではないかと思います。