第6話
「なんか悪いな。俺ばっかりのろけちゃって。彼女がいない久保に嫁の友達紹介しようか?今、嫁って言っちゃったよ」
「野口さん浮かれてますね。ふわっふわじゃないすか」
「そうかなあ。そうだよな。で?どうする?」
「せっかくですけど、俺そういうのいいです」
「うん知ってるよ。それに久保ならその気になれば彼女の一人や二人すぐだよなあ」
「そうなんですよ野口さん。先輩すごいモテるんです。みんな見た目でハート持っていかれるんでしょうね」
社内でも取引先でも、久保先輩は大人気だ。
今日行った会社だって、久保さんが現れただけで、女性社員からきゃあと悲鳴が上がった。
「佐々木さん俺聞いたよ。社内で狙ってる男多いらしいよ。どうなの実際」
「本当ですか?」
「
「うわ、でた羊狩り。自分の名前がこの時ばかりは嫌いになるんです。でもハントされるような出来事一切ないですよ?」
「そりゃあなあ」
そう言って野口さんが先輩を見て微笑む。先輩も合わせて笑顔を返す。
うーん、男同士、わたしにはわからない何かがあるのね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます