第23話 気が付けば1年

 結局友達も増えないまま1年が終わり明日から2回生だ。~回生と~年生はその人が生まれたエリアで違う見たい。どちらでも良いが。

「明日から2回生か……早いね」

「そうね色々有ったけどね」

「2回生から魔法の授業で外で魔物相手に実戦だったかな?」

「そう聞いてるわ」


「僕も行けるのかな?」

「何か皆の相談役みたいになってるから行けるのではない?」

「まあでも魔法は使えないことになってるから」

「でも武器を使って戦えるでしょ?」

「……自分を守る程度なら出来るかな?」

「自信ないの?」

「正直に言えばね。経験無いし」


 そして実践の授業が始まったが僕は魔法の方には参加できなかった。男は基本前衛だから、その練習はしろと言う事だった。まあ当然だね。魔法研究してるから武器は使えないでは話にならない。


 後から考えたら僕が前に行ったのが悪かったのかもしれない。僕の魔力を感知したのかあり得ないほど強力な魔獣が出てきた。


「先生、撤退でいいですよね!」

皆が魔獣を見て動け無さそうなので大声で聞いた。


「て、撤退だ!騎士団に連絡だ。急げ!」

一部は逃げ出したが……

「先生動けない人が居ます。魔法部隊も……」


「逃げれる者だけでも逃げろ。連絡を頼む。魔女の先生も協力を!」

男女共に半数は震えて動けなくなっていた。


 これって仕方ないよね?こういう展開考えたこと有るけど、実際になると”死刑になるかもしれない”とか男で魔法使いとか”差別的な扱い受けそう”とか考えてしまう。


 でも……知ってる人とか友達が危険ならいいよね。一度は死んだ人間だし、普通じゃない事をしてみたいし!


「火の精霊さん高温の炎を右手の前に20cmの玉となり現れ前面の敵を貫いて」


近くに居た先生が

「お前何言って……えっ?」


 失敗した。高温の炎が貫通したが傷口焼いて殺菌と止血したみたい。余計に怒らせた?!魔獣の大きさは7M位あると思う4足歩行だが大きい。胴体の一部と右後ろ脚に負傷したが致命傷ではなかった。


「あんな魔法使ったら魔力切れただろ?ではなくお前は女?!意味が分からん」

「それより今は逃げましょう」

「そうだ。敵がまた動きそうだ……爵位高い子供から優先に救助する」


「……間に合いそうも無いですね。土の精霊さん僕の前方20m先に高さ5mの壁を幅20mで作って」


「いや有りえないって……2種類使うのか?」

「土と風の精霊さん、20mmの石の弾丸を作って強力な風であの魔獣に連続で当てて」


人間機関砲完成。

「先生壁作って足止めもしてますから早く救助を」


20㎜機関砲のこうかがばつぐんだ。魔獣は動けない。


 危険な場所の避難は終わった。最後に試してみよう

「火の精霊さん右手の前に46cmの高温の火球を出して前方の魔獣に当てて」


轟音と爆発の後、魔獣は居なかった……が大きな穴が開いていた……やり過ぎた……


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