第5話 魔法の発動

 家に戻り母に頼み魔法とはどのように使うのか教えて貰う事に。

「お母さまお願いします」

「ママね!」

「ママ、お願い」全力で笑顔を頑張った


「魔法ね。魔女はね魔力が強くなると、勝手に使い方が分かるの」

「呼吸をする、手足を動かすようにと言う事ですか?」

「そうね。そんな感じ。誰からも教えて貰わなくてもできるのよ」


 と言う事は僕は魔力がないか魔法を使えないと言う事かな?

「どういう感じに魔法を使ってるの?」

「私は火の精霊さんにお願いするの。目の前に小さな火の玉をくださいって」

と言った瞬間赤く小さな火球が母の前に現れた。


「おかあ……ママ凄い!!僕もやってみよう。え~っと、日の精霊しゃん、目の前に小さな火の玉が欲しいな!」


出た!出てしまった。しかも青い。


「えっ?ちょっと待って。私の息子は娘だった?あり得ないんだけど。やだ、うちの子天才?」

「えっ?僕は男の娘?天災?」

「なんか発音違わない?ていうか、私の子ね火の精霊さんに気に入られたのね。ってそんなことある?!いやでも私の前で火が出たし……でもあれ?火が青い?なんで?」


「ママ落ち着いて!」何か力がかなり奪われたように抜けていく。

「落ち着いたわ。って言うか今のも魔法?属性は一人1個のはずよ?」

「もしかしてこれって知られると良くない事?」

「そうね魔法の革命となるわね。でも人と違うのを嫌がる人も居るから気を付けないと」


「知られると危ない?」

「これからは外ではママと一緒に行動しましょうね」

「ごめんね。ありがとうママ」


「一応ね、一応聞くわ、水の精霊さんに水を出すようにお願いしたら?」

「水の精霊さん。お水下さい」今度は噛まなかった。

僕の真下に水が……


「お水出たね……」

「漏らしてないよ。ほら服も濡れてないし」

「見てたから分かるわ。場所指定しないと頭の上に出るときも有るから気を付けて」

「分かったよママ」


「後、風も吹くかしら?」

「風の精霊さん、目の前に風を吹いて」風来た。

「も、もう、お、お、驚かないわ。私の子は天才なの。そう言えば私の母は風属性。もしかしてその前にも他の属性が居たのかも。多分そうだわ」


 他も試してみよう。

「土の精霊さん?右手の前に土の壁が欲しいな」

「土の壁が出来た?!大地ではなく土の精霊なの?この壁どうしましょう?壊すのはもったいないわね」


「ママ大丈夫?」

「私よりあなたが大丈夫?魔力かなり使ったはずよ。あれ、私初めての時(魔法発動ですよ)1回で気絶するほど凄く疲れたのに……大丈夫なの?どれだけ魔力有るのよ。あなたは魔男ね」


「魔男はやめて。魔法使いと呼んで欲しいかな……」


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