第4話 幸せな日常 パート2
「起立。注目。礼。」
クラスメイトは、深々と、お辞儀をする。
先生は教室を出る。
今日の一日の授業が終わる。
教室が、がやがやとおしゃべりで沸き立つ。
琴音の背後から、男子の勇一が、声を掛ける。
「なぁ、沢松、さっき何考えていたんだ?」
「何よ。」
「いいじゃんかよ。教えろよ。」
「フン、家族の事よ。」
「へー、授業中に、家族の事ね。沢松は変わってんなぁ。まぁ、いいや。なぁ、これから、うちに来ないかい。美味しいチーズケーキがあるんだ。」
「いいね!行くわ。」
琴音は、勇一の誘いに乗ることにする。
勇一は、喜んで、急いで、自分の机からカバンを取りに行き、琴音と並んで、教室を出た。
夕日の町中を、二人は並んで歩く。
人々が行きかい、車が通りすぎる。
二人は勇一の家に急いだ。
実は、勇一と琴音は、小学生カップルだった。お付き合いしていたのだった。
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