第8話 冒険者学園試験②

2次試験の魔力測定は4人5組の班に別れて実施された。


私の班は私とレムとサクラ、コレットの4人。


結果はレムが25000、サクラが3600、コレットが4000で私が0だった。


私が水晶に手をかざすと割れてしまった。


実技試験は問題なく勝つことが出来た。


「やったね!ティア」


「レムが応援してくれたおかげだよ!」


「そんなことないよ。それにティア、具合悪そうだよ?」レムの問に対して「気にしないで」と答えるティアだったが隠しきれてはいない。


「ティア、ホントのこと話して?」


「・・・」しばらく黙るティアだったがレムの目を見てからあることに気が付く。


「ごめん!トイレ行こう」そう言って私たちはトイレへ行く。


「ティア、もしかして吸血衝動ある?」心配させない為、「少しね」と軽めに答えるティア。


「ごめんね。レム、血を貰っちゃって」


「大丈夫だよ。それよりこれからどうするの?」


「魔物を倒して吸血するよ」そう言うとレムは「無理しないでね」と言って教室に戻って行った。


「レムにばかり貰うのも申し訳ないわね」私は夜に魔物狩りへ行くことにした。街から近いところならすぐに帰ってこられるはずだと思ったからだ。

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