第7話 冒険者学園の試験①

冒険者学園の試験を受けに来た私たちは、監督の先生に案内され筆記試験を受ける教室にやってきた。


この学園は筆記よりも実技の方が重要視されているため私もレムも筆記が出来なかったとしても実技で点を取れれば問題ない。


「ティア、緊張するね」レムがボソッと私に聞こえるくらいの声で話しかけてくる。


「そうね!ところでティアって?」


「レスティアって長いからさ。あだ名付けてみた。ダメだった?」


「ダメなんかじゃないよ」2人で話している時、試験管が教室に入ってきた。


「これより、筆記試験を始めます。怪しい動きをしたものには退室してもらいます。その場合は試験失格です」そう話してから試験管は説明を続ける。


「まず皆さんには筆記試験を受けていただいて、試験終了から1時間に結果が発表されます。40点以上の者が合格のラインです。それから第2次試験で魔力測定を行い模擬戦をしてもらいます」


魔力測定は100~1000あたりで多い人は10000を超え、測定不能な魔力は0が表示されるらしい。


「私、どれくらいの魔力なのかな」そう疑問に思いながら筆記試験を受けた。


1時間後。


「それでは、試験結果を発表します」私の教室の受験者は20名、他の教室にもいるのだろうが、合格していることを願うばかりだ。


先生は魔法で試験結果を発表する。


「ティア!私、合格してたよ!」


「私の名前・・・あった!」無事2人とも合格出来たのは良いが結果表には10名の名前しかない。それは半分、脱落したということだ。


「レム、2次試験も頑張ろうね」


「うん!」私たちは2次試験の会場へ足を運ぶ

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